Recipe...No000. Mimosa & Kir Imperial 
(ミモザ&キール・アンペリアル)
☆ 親友の事情 R18Version ☆

 

 
 
 
圭司は酔ってふにゃふにゃの椎奈をホテルの部屋に連れ込んだ。
荷物はないのでポーターは断ったから、今ここには誰もいない。
「椎奈、おい、大丈夫か?」
「ん〜だめぇ...」
甘えた声ににんまりとする圭司は、椎奈のコートを床に落とす。続いて自分のコートとジャケットも脱ぎ捨てる。
「椎奈...」
「んー」
そのままソファになだれ込み深いキスを楽しむ。酔った椎奈が酸欠を起こしそうなほど、激しいそれは彼女をもう一度落とすには充分だった。ブラウスのボタンに手をかけた圭司はそこに覗く下着に新鮮さを覚えた。
夫婦というものは、夜はパジャマを着てベッドに入る。それも子供が居ると挟んで寝たり、母親が子供の布団で寝たり...妻の服を脱がせるなんて滅多にないことだった。
たまに、台所やリビングで我慢できずに襲い掛かったことは何度かあったが、いつ子供が来るかわからないから、下着をずらし服の中に手を入れての繋がり。いつだって思いっきり愛せたことがないような気がして、圭司は回数を重ねるだけのそれに不満を覚えていた。
恋人同士のときに、今までの彼女にしたようにデートに誘い、イベントを楽しみ、同じ思い出を共有したかった。
今夜話題に出た映画だって、違う女と見たのだから...
ホテルやお互いの部屋で声も抑えず、時間も気にせず互いを求め合った思い出すらなかったことが悔やまれる。いや、ほんの数回、自分の部屋での初めての時と、未来の結婚式の後のホテル...数え上げても片手で足るほどだ。
だが、たった数度のソレは強烈で、何人も女は知ってたはずなのに誰とも比べられなかった。
未だに恥らう彼女は可愛いが、もっと乱したい、欲しがらせたい、その思いは何年たっても餓えなかった。
子供が二人も居る夫婦にしては夜の生活も多い方だと思う。まあ、それは圭司が離さないからだけれど、椎奈はいつも子供に気がいってる様で、ソレが気にくわない。自分の方だけに向かせたいというのは男の我侭だろうか?目の中に入れても痛くないほど可愛い娘と息子も、妻を目の前に欲情している時は、時々邪魔だなぁと思う自分がいるのには本当に呆れてしまう。
 
圭司はふと思いつき、彼女のシャツブラウスを脱がせながら、腕を抜かずにそのまま後ろにまわし結んでみた。
「え...なに、圭司?」
不自由になったことに気が付いたのか、身を捩ってその不安げな顔で圭司を見上げる。
「いっぱい可愛がってやるからな、今夜は...」
そう言ってフロントホックをはずすとその豊かな胸を露にした。子供を産んでからなお大きくふくよかになった胸、開発し尽くしたその胸の先は圭司の吐息に触れるだけで堅く尖った。すぐには触れず、胸を揉みながら中央へと近づいては離れる。
「やぁ、圭司...イジワル、いつもなら、すぐに、なのに...」
泣きそうな声が一層圭司の嗜虐心を煽る。
「普段はな、早くしないと邪魔が入るからだ。今日は邪魔も入らない、声も押さえなくていいんだ。椎奈のエロイ声、思いっきり聞かせてくれよ。」
胸の先に吸い付き舐めまわし、舌で弾いた後少し強めに噛んだ。
「うっ、くぅん、や...ぁん」
びくりと震えるもう何年も抱き続けて馴染んだ身体が、明るいクリスマス仕様のホテルの部屋の中で素肌を晒されて、圭司の指と舌で開いていく。酔って桜色なのか、それとも愛撫に身体が熱を持ち始めたのか...
ソファの上で腕を縛られ、胸を弄られてる間にスカートを剥ぎ取られ、下着すら剥がれて、圭司の腕で脚を押し広げて濡れた果実を晒してる妻のその身体に下半身が早くと抗議する。
「やだ、圭司、こんなところで...ねえ、ベッドに...」
「ダメだ。おまえは今からここで、綺麗なホテルの部屋のど真ん中でオレに抱かれるんだ。」
「そんな...」
「見てみろよ、クリスマスの飾りまでしてあるぞ?だけどな、まだまだゆっくりこの部屋を楽しんだり出来ないからな。オレを、満足させてからだ。」
ブルッと震える椎奈だった。圭司の満足といわれると怖くなる。普段は子供たちの手前、アレでも加減してもらえてるはずなのだと、時々思い知らされていた。
「まずはオレを欲しがって、お願いするまで啼かしてやるから...」
にやりと笑った圭司は椎奈の敏感な濡れた蕾に顔を埋めた。蕾を舌で剥き、その下の泥濘を掬い、指を埋め込む。
「はぁん、だめ、おかしいの、頭がくらくらして、考えられなくて...だから、やっ、だめ」
だんだんと椎奈の息が上がってくる。圭司の指をびくびくと締め付けるそこは、もう限界なのだろう。先ほどから椎奈のいいところを何度も擦りあげていたから...
「欲しいのか?何が欲しい?」
昇りつめる前にその指を引き抜く。
「やぁ...はぁっ」
何かを求めて椎奈の腕が彷徨う。酔いも作用してか、いつもの椎奈ではない素直な動きだった。
「このままでいいのか?」
震える椎奈の身体に手を這わせ、キスで緩慢に刺激を与える。
「ここか?それともここか?」
椎奈の欲しいところを避けて離れるたびに、椎奈の切ない声があがるのが堪らなかった。
圭司自身も早く椎奈の中に入りたかった。だが、こんな機会は滅多にない。
 
誰も居ない。
声も出し放題。
どこでナニをしても構わない。
もっと椎奈の声が聞きたい。
もっと欲しがらせて、もっと乱れさせて、椎奈が酔ってる間に狂わせたい。
 
「や、圭司...もう、はやく...」
「じゃあ、言えよ、何が欲しいんだ?」
「圭司のが...」
恥ずかしそうに圭司の盛り上がった股間に視線を送った。上のシャツははだけているが下はまだズボンを履いたままだった。
「じゃあ、腕を解いてやるから、椎奈がしてくれよ。」
シャツを脱がされて、途中で引っかかっていたショーツも取り払われ、一糸纏わぬ姿の椎奈が跪き、圭司のベルトに手をかける。くらくらになってる椎奈にはそれが難しそうだったので、圭司は手を貸してやった。
圭司も一糸纏わぬ姿でいる。部屋の中は充分に暖房が効き寒くはなかった。身体の中の熱で熱いぐらいだった。
すべてを脱いで、身体の中心で堅く熱り勃ったそれをどうしようか迷う椎奈を引き寄せてソレ手を触れさせた。
惚けたようになりながらも、椎奈は熱心にソレを扱き、口にしたりした。椎奈の熱い口中に含まれて弾けそうになるのを必死で我慢する。
こんなこと...数度、和伊が出来たとき、どうしても納まらないソレを何度か椎奈に納めてもらったことはあるが、そう何度もと言うことではない。自らそんな風にしてくれるなど、あのカクテルのおかげだと思うと圭司は苦笑いをするしかなかった。
自分の望み通り、椎奈が一気飲みするようなカクテルを見事に作り上げたあの男。シェーカーを振る姿は本当に綺麗だった。男が見ても見惚れるような...だが自分の女が見惚れるのは論外だ。
男の顔が浮かんだところで少し落ち着いた圭司は椎奈を引き離すと、今度は自分がソファに腰掛けた。
 
「自分で欲しがって、入れてみろよ、椎奈。」
「ん...」
椎奈の手を引くとゆっくりと圭司の膝に乗り、熱い蜜壺に彼のモノを宛い、ゆっくりと腰を沈めて埋めていく。
その表情は熱に浮かされたようで、その腰の動きは圭司を欲しがって強請るものだった。全部埋め込んで、圭司はその圧迫感に震える椎奈の膝を持ち上げるといきなり立ち上がった。
「ひんっ!」
不安定な身体を支えようと圭司の首にしがみついたあと、深く突き刺さった圭司に再び突き上げられ、椎奈は背を逸らせてイッた。
だが彼女に終わりが来ない...
昇ったはずなのに、そのまま突き上げられて、快感が引かないらしく椎奈は短い呼吸で必死に喘ぐ。
「やっ、やっ、また、きちゃう...やぁあ!!、圭司ぃ、あ、あたし...あくぅ!」
そのまま揺すり突き上げて意地悪く仰け反った椎奈の目を開けさせようとする。
「ほら見てみろ、ツリーが飾ってあるだろう?そっちは、夜景が見える。」
椎奈をそちらに向けてやるが、びくびくと震えたままの椎奈の眼に入ってるのかどうかはわからない。
「おまえにもっといっぱい恋人らしいこと、してやりたかったんだ。コレがそうだとは言わないが...今日は一人の女として、朝までオレに抱かれていろ。」
「圭司ぃ...あたし、幸せだよ?圭司に愛されて、不安に思わないように、ずっと、ずっと愛してくれて...だから、あたし...」
その先は言わせなかった。ソファに再び落とし、激しく腰を使い、深く突き刺しこねくり回し、椎奈を...壊した。
 
 
 
最後に悲鳴のような声を上げて、狂ったように乱れ、自分から腰を使い、圭司からすべて奪い取ろうとする椎奈の身体に圭司は溺れた。
意識を失ってぐったりした椎奈から離れるのに時間がかかった。
圭司はバスルームを用意して椎奈を入れてやる。店でもらったアロマキャンドルを燈し、その甘い香りに刺激されたのか、椎奈が目を覚まし、嬉しそうな微笑を見せた。いくら酔って無防備になったからといってやりすぎたかと、圭司は反省した。
自分もかなり酔っていたのだ。
 
その後はベッドルームに行き、今度はゆっくりと広いキングサイズのベットに椎奈を縫い付けて再び求めた。
反省したことにはなってない圭司だった。
酔いがかなり抜け始めた椎奈だったが、もうすでに箍が外れており、ゆっくりした愛撫に甘い声で啼き、圭司を欲しいと求め、何度も昇りつめて圭司を締め付けて喜ばせた。
 
もう出ないと言うほどやったのはいつ振りだろう?
だけど圭司は明日の朝から仕事だということを忘れてはいない。
心地よい疲労感と満足を胸に、圭司は椎奈の横に身体を沈めた。椎奈はとっくに寝息を立てている。
明日は椎奈は立ち上がれないかもしれない。もちろん自分もだ。もう20代ではないのだから。
 
目覚ましだけセットして、朝食を部屋に運んでもらえるようフロントにメッセージを入れておく。
その後すぐに睡魔に襲われ、短い睡眠をむさぼった。
 
空はすでに白んでいた。
 
 
 
 
 

〜〜 END 〜〜

 

 

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☆おまけ☆こちらは二つのR18Versionを読んでくれた方だけどうぞ♪

 

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