キリリク1000000番〜YOONさんへ〜
槇乃さんが社員慰安旅行とやらで一晩留守にした。
暇だと言ったら博士と小池が泊まりに来やがった。奴らはあのナンパのあと、しっかり奢らされてそのままバイバイされたらしい。
あれから何度もナンパに誘われてるがオレは頑としていかなかった。
「ならいいからよ〜淋しい俺らにつきあえよ!AV大会させろ〜」
博士、おまえよっぽどたまってるのか?だろうな、今は彼女いないもんな。小池に至っては堂々とまだ童貞だと叫んでいる。そういうお店にいくかどうか悩んでるらしい。勝手にしろよ!
俺のうちは親が居ないから、槇乃さんとこんな関係になる前は結構友人たちも出入りしていた。けど最近はすべて槇乃さんに合わせてるからしっかりそんな誘いは断っている。
「しょうがないなぁ...」
あの後オレがえらい勢いで出たせいでお姉さん方がへそを曲げただの、散々文句言われてたのでその埋め合わせだな。
「なんだよ、これ...」
博士と小池の借りてきたAVシリーズは...
<美人OL夜の残業シリーズ>なんだこりゃ?<秘書室の誘惑><秘湯・社員旅行の熱い夜〜美人OL集団ご乱行>おい、OLシリーズがやたら多くないか?
「へっへ〜いいだろ?美人探したらやっぱOLシリーズだよな?ロリっぽいのとか人妻は俺らの範囲外だし、女子大生もなんかいまいちじゃん?やっぱOLのお姉さま萌えだよな?」
そういっていきなり博士が夜の残業シリーズをデッキに放り込んだ。
『ぶ、部長、なになさるんですか?いけませんわ...ひ、人が来ます...あぁん』
上司に襲いかかられてそのままデスクで犯されながら感じる美人OL。槇乃さんの方がきれいだし、色っぽいな。なんか演技してるって感じだし...って演技か?
散々鳴かされて汚されたOLをそのままにして去っていく部長。入れ替わって警備員がやって来てその姿を見て飛びかかる。
『いやぁ〜やめてえっ!』
『嫌ってこんなに濡れてるじゃないですか?』
むちゃくちゃ揺すぶられて激しく泣きわめくOL...ま、槇乃さんはこんなことしないよな?
「お、おれ、トイレ!」
1本目が終わって我慢できなくなった小池が部屋を出て行く。
「次はこっちかな?」
そういって差し入れられたのは<秘湯・社員旅行の熱い夜〜美人OL集団ご乱行>だ。
夜中にこっそりと露天風呂に向かったOL二人組がそのまま露天風呂で同僚にやられてしまう話だ。
『普段取り澄ましてる受付嬢がこの乱れよう...たまんねえな』
男優にささやかれてもひたすら湯の中で突き上げられている女たち。そのあとは同僚の部屋に連れ込まれてのレズプレイに4Pか...うわ〜すっげ...けど、槇乃さんが行ってるのってたしか露天風呂のある旅館だったよな?まさか、こんな変態じみた同僚なんていないだろうな?浴衣姿の槇乃さん(見たことないけど)に欲情する男なんていないだろな?くそ...考え出したらきりがない...
博士がうれしそうに3本目を入れたがおれはもうふて寝するしかなかった。
夢の中で槇乃さんがオレを誘うんだ。浴衣姿で、胸をはだけて、裾をあらわにして甘くささやく。
『きて...』
槇乃さんの方へ向かおうとすると横から別の男たちが出てきて槇乃さんに手を伸ばす。やめろ、よせ、槇乃さんはオレの、オレだけのもんだ!!
「よせ、やめろ...オレの槇乃にっ!!」
「将志?」
体を起こすと目の前に博士の顔。
「槇乃さんって勢津子ねえと同級生の槇乃さん?まさか...将志の彼女ってあのまきねえ?嘘だろ!!あの、まきねえと...信じられない...」
そうだろうよ、オレと一緒におまえも引っ張り回されてたあのガキ大将だった『まきねえ』だよ。博士は昔ここの公団に住んでたからな。
「何度か姉貴の店に来てるの見かけたけどさ、めちゃくちゃ綺麗になってるよな?体つきもこう色っぽくって、そそるんだよなぁ...」
AVで興奮さめやらぬ目で見るな、思い出すな!オレの槇乃さんを...
「うるさい、おまえらもう帰れ!」
「何いってんだよ、もう朝だよ?」
「え?朝、か...」
オレ、マジでリビングで朝まで寝入ってたらしい。テレビの前には山積みのAVテープ。そうだ、今日のお昼過ぎには帰ってくるんだよな、槇乃さん...
やべ...昨日あんなの見たから、槇乃さん思い出すだけで...それに朝だし。
「ま、どっちにしろ俺らみんな見たし、今日は小池とナンパしに行くからいったん帰るよ。将志は...こねえよな?」
「あたりまえだ!」
「そんなに...槇乃さんっていいんか?」
「な、に...」
「うわぁ、おまえなんだよその顔、どんな女の前でも愛想笑いで余裕なのに?鏡見てみろ...」
そういわれてTVのブラックアウトしたガラス面を見つめる。オレ、こんな顔してるの?
すっげえ恥ずかしい顔、まるでしてる最中みたいな...
「男のくせにそんな目潤ませてほほ染めてるなよ、思わず襲いたくなるだろ?」
「ばかやろう!なにいってやがる...くそっ...」
なんか体の熱が抜けない。オレ、変だ...なんで?昨日あんなビデオみたから?夢の中で槇乃さんがあんなことしてるから?それとも...1日してないだけで?
うそだろ...
そこらのもので朝ご飯を軽くすまし(もちろんオレが作った)博士たちは帰ろうとしていた。
「じゃあ、おれたち帰るから。なぁ、将志...」
「なんだよ?」
「おまえ、笑ってないとめちゃえっちくせえ顔になるんだな...」
「博士、てめえ!」
「そんな顔されたら、まきねえもいちころだよな。がんばれよ、うちの姉貴と張り合えるぐらいの女なんだから、負けるなよ!ベッドでは鳴かせてるんだろ?」
「うるせえ、ほっとけよ...」
二人が出て行った後シャワーを浴びた。時間はもう昼を回っていた。
だめだ、あのときの槇乃さんの顔がちらちらして...
下半身に血液が集まっていく。
くそ...思わず手が伸びてしまう。
『ピンポ〜ン』
なに?博士か?あいつら忘れ物でもしたんだろうか?
オレは濡れた腰にバスタオルを巻いてそのまましずくを垂らして玄関に向かった。
「博士、忘れ物か?」
確認もせずに開けたドア。
「ただいま、まーくん!」
「槇乃さん??」
「きゃっ、なんて格好してるの?はいこれ、おみやげ。」
そういって差し出される温泉まんじゅう。オレはその手をひっつかみ強引にドアの内側に引きずり込んだ。
「ど、どうしたの?まーくん...?」
目が泳いでる槇乃さん。さっき言ってたよな、『そんな顔してたらいちころだって..』
「槇乃...」
引き寄せて彼女の耳元で耳をかすめるように名前を呼ぶ。びくりと体がはねるのがわかる。そのまま槇乃さんをのぞき込んで『おかえり』といってから唇を重ねてキスをした。
「まーくん、どうかしたの...?」
オレはじっと槇乃さんを見つめる。切なくて、欲しくて、体と心が悲鳴を上げそうだった。
「そ、そんな目で見ないで...」
「温泉、どうだった?」
「うん、いいお湯だったよ。お肌つるつるになったし...あっ!」
「ほんとだ...」
そう答えて首筋にキスする。いいにおいだ。香水とかじゃなくてお風呂のにおい...そのまま唇をうなじまで滑らせる。オレはバスタオル越しに高ぶった腰をあてつける。
「朝、温泉はいってきた?」
「ん...入ったよ?ね、まーくん、あたしまで濡れちゃうんだけど?」
「じゃあ、脱がす...」
「ちょっと、ね、どうしたの?まーくん、変だよ、そんな...あっ」
もう待てなかった。上に着ていたカットソーをまくり上げ、ブラをずり上げてその先に顔を埋める。ロングスカートのホックをはずしファスナーを降ろすとスカートは玄関の床に滑り落ちる。槇乃さんは今日はストッキングを履いてなかったみたいで白いショーツだけが残されていた。オレは無言で体を下げてその上から舌を這わせた。玄関のドアに押しつけられたままの彼女は身をよじるけど逃げれない、そして声も出せない...
「やぁっ、まーくん、ここじゃ...ね、部屋に行こうよ。」
「やだ、もう、我慢できない...」
そう言うとショーツを引きずり降ろして片足抜いて槇乃さんの片足を肩にかけて吸い付く。
「ま、まーくん?だめ、そん、な...っ」
感じてるのか槇乃さんの味が広がってくる。もう...限界、オレ今日おかしいよ...
早く繋がりたくて、起きあがって不安そうな瞳をこちらに向ける槇乃さんにキスをする。まさかAV見て我慢できなくなったなんて言えないけど。でもAVの女優に欲情したんじゃない。何見たってオレにはみんな槇乃さんにつながるんだ。まさかとは思うよ、残業中や旅行中にあんなこと...でも...
「槇乃さん、ごめんっ...」
オレはバスタオルをはぎ取ると、片足を持ち上げたまま槇乃さんの中に入り込む。
「やっ、あぁん...ね、ほんとに...はぁ...どうしたの??ま、まーくん、あんっ」
何度も聞いてくるけどオレはひたすら槇乃さんの感じるあたりをこすりあげる。感じ始めた彼女のそこはきゅっとオレを締め上げる。
「槇乃さん、槇乃さん、オレだけの...あっ、もう...」
限界近かったオレはあっけなく最後を迎える。
「あん、まだ、だめっ...」
オレを離すまいとしがみついてくるけど、あっ、何もつけてなかった...やばいっ!
「あんっ...」
オレは急いで槇乃さんの中から出て一人果てた。
「もう、あたしまだなのに...」
不服そうな槇乃さんが少し拗ねた顔する。オレはバスタオルで綺麗にしながらごめんと謝った。
「昨日寂しいかったのはまーくんだけじゃないわよ?あたしだって、ね」
槇乃さんに腕を引かれてベッドに連れて行かれる。
「今度はちゃんと満足させてね?」
そうささやくと、今度はちゃんとつけて、オレの上にゆっくり身を沈める。
「ああ...ん、いい...」
ゆっくりと槇乃さんが動き始める。オレはもうされるがまま、だけどまたすぐにたまらなくなってくる。
「今日のまーくんすごく熱いの...あ、いい...」
とろんとした目でそんなこと言われたら...
「槇乃っ!」
下から突き上げて、揺らす。けどこのままじゃまたやばそうなんで、体勢入れ替えて後ろから背面座位で強引に繋がる。
「ま、将志?」
顔が見えなくなった分不安になったのか彼女の声が細くなる。
「一緒に...もうもたないんだ。」
そう耳元でささやいて、右手で槇乃さんの敏感な蕾を反対の手で胸の先をつまみ上げる。
「ごめん、オレ、今日すごくへんなんだ...もう」
激しく後ろから突き上げる。槇乃さんも一度に3カ所攻められて、そのうえオレの舌は槇乃さんの耳の中に入り込んで...
いつだって俺たちのつながりはどっちがイカせるかみたいな楽しみがあったけど、今日はもうオレ、自分が行きたいがためにむちゃくちゃ槇乃さんを責め立てる。駆け引きなんかない。まるで自分に従えるかのような強引なセックス。
「いや、こんなの...まーくん、やだよ...」
「だけど、槇乃、オレ...」
そっと体を離されてまた押し倒されて上に乗られてしまう。ちゅって槇乃さんがキスしてくる。
「まだだめよ...あたしまだ、全然なんだからね?」
「ま、槇乃...さん?」
艶然とを笑う彼女はゆっくりとまた動き出す。オレが激しく腰を突き出すと不意に体を離してしまう。
「ま、槇乃さん、そんな...あぁ...」
完全に焦らされて、もう何度もこみ上げてくるものと戦っている。
「白状なさい?いったい何があったの?」
そう言いながらもゆるゆると腰を動かせる。
「言わないと、ここでやめちゃうわよ?」
槇乃さんの腰の動きが止まる。そしてゆっくりと抜け出そうとする。この甘い快感の海から...
「あっ...ま、槇乃、さん...言うから」
にっこりと笑って再び身を降ろす。なにか体がだるくって激しく動けない。なのに一部分だけ敏感になってしまってるオレの...
「AVみてたんだ、博士たちと...あいつOLものばっかり持ってきて、その、残業中の会社や旅行中に、その、いろいろされてるのをみて、でも、槇乃さんにやたら重なって、オレ、槇乃さんことばっかり考えてしまって...なのに夢の中の槇乃さんはほかの男の手の中で、オレ...」
「そういうこと...もう、しょうがないわね。いいわ、許してあげる。AVの女の人みて興奮したんじゃなくてあたしを想像してっていうんだったら...」
激しく動き始める槇乃さん
「いいよ、んっ、このまま...イッても...あぁ」
「ま、槇乃っ!」
そのまま彼女の下で翻弄されたままオレはイッてしまった。今度はたぶん槇乃さんも一緒に...
ぐったりとオレにもたれかかったままの槇乃さん。オレも珍しく激しく息を切っていた。
ぜいぜいと肩で息をするオレ。
「まーくん?あなたまさか...」
槇乃さんの手がおでこに当たる。その後おでこ同士で
「やだ、熱あるじゃない?あたしてっきりお風呂上がりと興奮して熱いんだと思ってたわよ!」
急ぎかいがいしく世話を焼き始める槇乃さん。
オレはもう意識もぐらぐらで...
「38.7度、まだあがりそうね?もうだめだよ無理しちゃ。」
「うう、けどしたかったんだからしょうがないだろ?」
「もう...ね、後何かして欲しいことない?」
大量にかいた汗を拭き取ってもらって、軽い食事をして薬を飲まされたあと、優しくそう聞かれるととってもいい気分。
「槇乃さん、添い寝して...えっちなことしないから...」
オレは思いっきり甘えた声でそう言った。
「はいはい、いいわよ。」
そういって下着姿のまま布団に入ってくる。
『えっちなことして汗かくのもいいかもだけど、こうしてると安心して早く治るかもね?』
ふふふと軽く笑った槇乃さんのひんやりとやわらかな体を抱きしめてオレは眠りについた。
たぶん、あのえっちで熱は下がってたみたいだ。
目が覚めて、すっかり回復したオレは、こんどは槇乃さんをじっくりと焦らしていたぶったのはいうまでもない。
14話は地下室にあります。
YOONさん、キリリクありがとうございました。なんかエロくなっちゃいましたが(笑)
ご希望は「余裕ありありの槇乃さんと、イマイチ余裕のないまーくん」でしたが、ご希望に添えてますでしょうか?
最近男性視点で書くととてつもなくエロくなってしまいます。これはすべてネタ提供してくださる方々がちょっと優しくてエロいオレ様系の方々が多いせいです。ええ、けっしてわたしじゃ...(汗)