〜高校教師の事情〜 和兄&真名海次
<作者望遠、ズームアップ!!>
「真名海〜一緒に帰ろ!」
「あれ?園崎くんはいいの?」
「隼人今日は予備校なんだって。帰りそのまま行くらしいから、今日は真名海とデートさせてね?」
「いいよ、せんせも今日は遅くなるって言ってたし……」
「あ、大会近いもんね。小畠先生が顧問になってから力はいってるよね、うちの柔道部」
わたしたちは高校3年生。受験生なんだけど、せっかくGWの連休前なんだしゆっくりしたいねとそのままお茶をしに街に出た。
「ねえねえ真名美、あれって三井先生じゃない?小畠先生と一緒に教育実習に来てた」
「ほんとだ……勇太郎先生だ」
確かに一目でわかる。すらりと人より頭ひとつ抜き出た高い背、鋭い眼光に只者じゃない隙のない身のこなし。相変わらずザ・サムライって感じで……あれ?
「瑞希ちゃん、あの側にいる女の人……」
「ああ、彼女でしょ。きれいなヒトだね〜」
「うん、そうだけどよく見て、あのヒトって……」
「あ、溝渕……先輩?」
忘れもしない、教育実習の最終日、和せんせに迫ってたヒト。
「でも、ちょっと感じ違わくない?そりゃ制服じゃないけど、こう化粧の度合いって言うか、すごく自然な感じ」
確かに以前の彼女は濃い目のアイラインにとってつけたような派手なメークに改造制服で違和感が強かった。でもキレイなのは確かで、スタイルもよくっていろんな男のヒトにモテモテだって聞いていた。だけど3年の夏前ぐらいからあんまり派手な噂は聞かなくなった気がするけど……化粧もそのころから薄くなってたような?
「なんか悔しいけどお似合いって言うか……三井先生が笑ってる……」
「うん、それは、ちょっとすごいかも?」
怖い顔つきが始終で、教育実習の最後まであんまり笑わなかった三井先生。あとで和せんせに聞いたら高校時代もあんなだって。滅多に笑ったトコとか見たことないって言ってた。
「すっごい大事そうにしてるって感じ?なんか小畠先生が真名海のこと見てる表情に近いかもだね」
「そ、そうかな?」
「うん、あれは愛しいヒト見守ってるって顔だよ。あれ?なんかちょっと変……」
うんわたしもそう思った。側に寄った溝渕先輩の顔が真っ赤になって下向いちゃった……
「あ、移動するよ!真名海行くよ!」
「行くよって、瑞希ちゃん??」
なんか先輩を抱え込んで立ち去る怪しげな三井先生を追いかける羽目になってしまった。
「やぁ……ん、勇太郎、だめ、こんなトコじゃ」
「うそつきだな、我慢できないくせに」
「バカッ!それは勇太郎のほうでしょ?」
人気のない建物と建物の影で、な、なにを……
「そうだな……2週間、逢えなかった。それなのに……くそっ」
「ごめんなさい……あっはぁ……んっ、も……欲しいの、きて……」
「だめじゃなかったのか?祥子」
「意地悪言わないで!はやく……入れてよっ!……っあん!やだ、いきなり……深いっ」
「オマエは俺のだ、そうだろ?なのにあんな男と嬉しそうにしゃべりやがって」
『すご……これって青カンってやつ?はじめてみるなぁ』
『み、瑞希ちゃん、行こうよ、もう……』
『え、でも興味ない?あの三井先生がどんなえっちするかって』
そうなんだ、瑞希ちゃんはまだえっち経験がないって散々ぼやいてて……元々友達同士だった園崎くんとは未だに清い付き合いらしい。まあ、いままで二人とも部活が忙しかった上に園崎くんは生徒会にも入ってたし、そのうえ受験も国公立目指すらしくって今は猛勉強中。『きっと卒業までないんだー』とか言ってて……だから興味津々であたしとせんせのことも聞いてきたりする。だけどそんなこと恥ずかしくていえない。だって、和せんせってあんなにさわやかなスポーツマンなのに……その、えっちのときだけはすっごく、なんていったらいいんだろう?オトコノヒトになっちゃう。離して貰えない時とかあって、時々わたしの身体ごと食べられちゃうんじゃないかなって思う。身体もすっごく大きくって、わたしは結局身長もそんなに伸びなくて150cmないからちっちゃくって……されてる最中なんか、あたしの身体壊れちゃうんじゃないかなって思うぐらい激しくって。せんせの体力って底なしだから、一生懸命お願いしないとなかなかやめてもらえなかったり……初めのころはね、凄く気を使ってくれててそんなに頻繁じゃなかったんだけど、最近はあたしも慣れてきたのもあって、会えない週とかあったりするともう……週末はお母さん帰ってこなくてお泊りすることが多いから余計なのかもしれない。
だけど、こんなのわたしだって知らないよ?立ったまま、こんなとこでなんて……
「あん、ゆうたろ……だけだから……すき、だいすき!」
「ああ、わかってる……祥子っ」
キスしてる舌の動きまでエロイというか……なんか腰つきも凄い……動きしてる。溝渕先輩もすっごく大胆に身体そらしたり、気持ちよさそう……
やだ、せんせにされてるコト思い出して、あたしも……なんか変な気分になっちゃう。
『やっぱいこ、瑞希ちゃん』
『う、うんそうだね……』
瑞希ちゃんも真っ赤になって。やっぱりこういうのは目の毒だよね?
「へえ、三井がねぇ」
「うん、なんかすごかった……」
思わずその日の夜泊まりに来た和せんせにも報告していた。GW中はお母さん仕事で泊り込みだし、せんせのとこも妹の紗弓さんが東京の遼哉さんに逢いに行って留守らしいから毎日一緒にご飯食べようかって……つまりせんせはずっとここに居てくれるらしい。もちろん昼間は部活とか試合とかに行くけど、ちゃんと夜には帰ってきてくれるんだって。
「でもな、真名海だって結構、すごいよ?」
「え?」
「最中なんかはむちゃくちゃ可愛いし、最近はすごく色っぽい顔するだろ?オレはいつもセーブ効かなくなって無茶してしまうんだ。ほんとに壊してしまわないか心配で……それも全部真名海が色っぽすぎるからいけないんだぞ」
「そ、そんな……ことないよ」
「本当だよ?時々見かけた時にクラスの男と話してたら飛んでって投げ飛ばして側から引き離したくなる。それでもって学校でも構わないから真名海のこと抱きしめたくなるんだ。真名海のアノ最中の色っぽい顔とか思い出したらどこでだって押し倒したくなる。理性で抑えてはいるけど、それともそうしてもいいか?学校とか、街中でそういうことしても……」
「えっ??そんなだめだよ!!せんせの意地悪ぅ……」
夕飯後で、せんせのひざの上だよ?そんなコト言われたら、さっきから身体が熱くって、うずうずしちゃって……
「ねえ、せんせ……」
「あいつらに当てられた?」
「ちがうもん、和せんせが押し付けるから……」
さっきから太ももに硬いものがあたってる。
「そうだな、もう少し話聞いてやりたいんだけどな。いいか?真名海」
わたしは頷いてそのまませんせの腕にぎゅって抱きしめられて……それから数分後にはあのときの溝渕先輩みたいに服着て立ったまま持ち上げられて揺すられて……エッチな声をいっぱい上げていた。
ちなみに、あとで瑞希ちゃんから報告もらったんだけど、とうとう自分から押し倒して園崎くんをその気にさせたんだって。あたしも、せんせに次の日起きられないくらい激しくされちゃったんだけど、それは言わない。秘密にしておくの、ね?和せんせ♪
作者望遠鏡
「ほほう、久々の和兄も意外とやってくれますね〜真面目そうな顔して。(笑)そして出番は少ないのに人気の高い三井勇太郎先生。え?ココで終わっちゃダメって?じゃあ、もう一度ズームイン!次の頁へGO!」