〜高校教師の事情2〜 勇太郎&祥子
作者望遠鏡
「勇太郎と祥子はあれからも続いてたみたいですね〜彼は和兄とは別の学校の教師やってるようです。剣道でも有名な彼のこと、和兄と同様部活受け持ちは必須で休日返上で明日から短期合宿を組んでるからしばらくまた彼女とは会えないらしい。ちょっと目を離すとふらふらする彼女のことが心配で未だにやきもきさせられているらしいですよ(笑)さっきの行為もどうやら待ち合わせの時に声をかけてきた男と楽しそうに話してるのを見つけてのお仕置きだったらしく……」
「お願い、もう……ゆるしてぇ」
「だめだ。ほら、動けよ自分で」
「んっあ……やぁ、これダメなの、勇太郎のは特に長いんだから奥に当たって苦しいの」
勇太郎は騎乗位の形で祥子を上に乗せて突き上げる。だがもう何度も絶頂を迎えた祥子はさっきから身体の震えが止まらないらしい。
「おい、それは誰と比べているんだ?」
「あっ……」
しまったという顔をする。冷めた目をして無口なくせに意外にも嫉妬深い彼氏に、昔の男のことを匂わせる言動は禁物だ。その後とんでもない目には何度もあった。忙しいと言って逢ってくれないのに業を煮やして合コンに行こうモノなら場所まで突き詰めてすごい形相で乗り込んでくる。その後は車の中であろうが路上であろうがお仕置きされ手仕舞うのだが、それに逆らえない祥子だった。
「この身体が覚えていいのは俺だけだと言ってるだろ?二週間空いたらもう忘れたのか?」
「やぁ……ゆうたろ、ごめんなさい、勇太郎だけだから、ほんとに」
わかっているのだ。彼女がもうそんな尻軽なまねはしないと。見かけも変わった。だが、それがなお男心をくすぐるのか、彼女から溢れる色香に他の男たちが惑わされ、ヤツらが頭の中で彼女に淫らなコトを想像するだけでも腹が立つのだ。そう、今自分がしているようなことを……
「あん、あん、激しっ、もう……あぁ、イキそう、勇太郎のも、おっきい……硬くなってる、すご……こんなのダメ、もう我慢できないっ」
自ら腰を振りたくり昇ろうとするその身体をガチリと固定する。
「やぁああ!だめ、も、だめなのぉ!やぁだ、ゆうたろ、ね、うごいて、ねえ!」
腰を捩って凄いおねだりのし様だった。それではこちらがもたないと、勇太郎も再び腰を突き上げる。
「なら、いい加減うちに越して来い!もう2年待ったぞ?」
「はぁあん、いくから、ゆうたろのとこいくから……ああ、もう……いっちゃうう!!!」
どくどくと中に放つ腰の痺れるような快感。勇太郎は自分の荒い息が祥子に重なるのを感じていた。
「ゆ……たろ」
絶頂にほうけたようになっているが、下の口は未だにヒクヒクと勇太郎の剛直を締め付ける。
「全然萎えないな、おまえだと」
「え……あぁ!」
気持ちよい締め付けにすぐ復活する。ここにいろんな男が出入りしていたことを思うと悔しくてたまらない。自分が一番感じさせてやる、長く抱くのだと抱けば抱くほど焦燥感に追い詰められる。そして彼女が気絶するように眠る時、ようやく安堵感を手に入れるのだ。
「愛してる、祥子」
彼女も何か言い返してきたようだったが、疲れきっているのか眠ってしまってはっきりと聞き取れない。
壊す前に一緒に住まないと……そう決意する三井勇太郎だった。