HOMETOP

先生とあたし

9.快感
先生は言った。
「キスより一歩先、進んでもいいかなと思ってる。」
って。
「依里子は不安だったんだろう?キスしかしないから。だけどセックスしなくても、私が依里子を欲しがってることは伝える事が出来る。そのためには、依里子がそういうことを許せないと出来ないだろう?」

先生には何でもわかってるんだね。
あたしがどれだけ不安だったか、ちゃんとわかってくれてたんだ。
でもね、本当は...抱いてもいいのに。
イマドキ、バージンを宝物にしてる女子高生なんていないよ?好きな人にちゃんとあげたいって思ってるんだよ。

それに...

先生はおねえちゃんを抱いたんでしょう?
嫌いだったら抱いたり、しないよね...
最初にきいてたけど、あたしはずっとそのことを考えようとしてなかったかもしれない。ううん、まだ怖かったから、気がつかない振りしていたかった。
出来れば知らないままでいれば、きっとなにも望まなかったと思う。
ただキスされて、抱きしめられて、そんな優しいだけの愛情表現でも満足していたはずだよ。だって、先生はちゃんと好きだって言ってくれるし、二人きりの時はとても優しいから。勉強をおろそかにすると厳しいけど、良くできるとちゃんと褒めてくれるもの。

それで満足していたはず。

きっと...
おねえちゃんが、あたしを見る目を変えたせいかも知れない。

あれ以来...先生といるところを見られて以来、おねえちゃんがいつもあたしを見てる気がするのはなぜ?
もう、とっくに終わったんでしょう?先生とは...袴田さんがいるじゃない?あまりうまくいってないようなのは、たぶん気のせいじゃないと思うけど、だからといって、おねえちゃんは今までカレシいっぱいいたじゃない?なのに、なんで?

不安になる。
そんなあたしの心も体も、ちゃんと捕まえていて欲しかった。
だから、先生に一歩進むって言われたときに、あたしは迷わずにYESって答えた。


「あぁ、暑いな...こんなに早く戻るつもりじゃなかったからな。」
そういいながら、自分の部屋のドア開けた先生は、急いでエアコンのスイッチを入れた。そういえば、いつもこの部屋にはいるときは適温になってたりする。
「予定ではどうするつもりだったんですか?」
「駐車場で依里子を口説いた後、食事して、ドライブして、リラックスさせてから部屋に連れ帰るつもりだった。」
振り向いた先生は、そう言うと、性急にあたしを引き寄せる。まだ蒸し暑い部屋の中、お互いの体温が沸騰しそうに感じる。
「時間がなければ、少しずつで済むと思ったんだが...それまで我慢出来なかったんだ。」
「まだ時間たくさんあるよ?勉強でも、する?」
一応受験生だし...今日、お出かけする分、昨日までかなり頑張ったつもりだけど。
「意地が悪いな、今日の依里子は。私を焦らすのが楽しいのか?すぐに帰ってきたのは、それほど依里子が欲しいと思ったし、あんなに可愛いところ見せられたら、どこにも出掛けられないだろう?」
私だって辛いのだと、先生は熱くなった下半身をあたしに押しつけた。
あたしは思わず身体を捩ってその塊から逃げようとした。だって、ちょっとだけ怖かったから。
「怖いのか?大丈夫だ、依里子が不安に思うようなことは何もない。最後までしないから。ただ、もう私が依里子を欲しがってることは隠さないよ。卒業するまでは我慢する。でもな、もう、限界...だから、」
腰に回った腕が強くあたしを縛り付けて、また強くソレが押しつけられる。
見上げる先生の顔が上気して、その目がキスした後の苦しそうな表情になってる。まだこの部屋に入ってからキスもしてないのに...
「先生、最後までシテもいいのに...」
こんなこと言うあたしは意地悪なのかな?また先生の眉が少し寄って、目が眇められる。
「いいんだ、しない。そう決めた。だけど私が依里子を愛してることを少しずつ教えてあげるよ。」
下腹部を密着させたまま先生が顔を近づけて、あたしの顎を引き上げながら唇を重ねる。いつもより強引な仕草のように思うのは気のせい?
でもね、あたしだって、ちゃんと決心してきたんだ。だから全部受け止めるつもりで、先生の首に手を回して自らを押しつけるようにしてキスに応える。

キスの合間にお互いの鼓動が聞こえるようだった。
なんでだろう?キスの目的が変わってるから?

キスは車の中で受けたような深いモノだった。先生の舌ががあたしの中に入ってきて、好きなようにされてしまう。口の中がこんなに感じるなんて、いつもより敏感になってる気さえする。意識が先生に触れてる部分に集中していくの。

絡み合う唇
あたしの腕の中の先生の首筋
鼓動を伝えるお互いの胸
熱情が伝わってくる腹部
伝わってくるお互いの荒い息
少しでも動くと震えそうなほど痺れはじめたあたしの身体...

「動くのが怖いな...」
ようやく離れた先生の唇からそんな言葉が出た。ソレが何だかわかる気がした。
「うん、もうしばらくこのままで居て...」
内側にあるモノが激しすぎて、お互いに抱き合って息を整えることで押さえつけようとしていた。
「シャワー、浴びようか?」
シャワー?そっか、暑いし部屋が冷えるまでもう少し時間かかりそうだし。
「そ、そうですね...汗かいてますよね。じゃあ、先生お先にどうぞ。」
「......」
「先生?」
まだ動かない気なのかな?
「いや、まだ早いか...」
「え、なにがですか?」
「一緒に入るの、だよ。」
ええ??そ、それは...ちょっと無理、かも。
焦ってしまうよ〜だって、男の人の裸なんて見たことないし、あたしも、見せれるほどの胸もないし、自信ないもの...
「そのうちな、先に入ってくる。」
先生はそういって先にバスルームに向かっていった。

入れ替わりにあたしもシャワーを借りたけれども先生のように着替えがないのでそのまま着直して出てきた。
さっきよりもずっと普段通りの先生。くつろいだスエットにTシャツ姿だし。
あれ?もしかして...
「先生、落ち着いちゃいました?」
にこって微笑むのも、いつも通り。
「ああ、あんなに興奮してたら依里子に無茶しそうだったからな。今日はまだ無理はさせたくないんでね。」
先生、もしかして、自分でシタ、のかな?なんか少しだけ寂しかった。
だって、シャワー浴びる前から自分の身体の変化に気がついてる。少しだけ、濡れていた、あたし自身。

「おいで。そんな顔をするんじゃない。」
「だって...」
どうしていいかなんてわからない。いつも勉強をしてる低いテーブルの横にあるソファ、滅多に並んで座る事なんてなかったのに...
あたしは先生が座ってるとなりに腰を降ろす。
「依里子、駐車場でのこと、思い出してご覧?」
そっと触れる先生の手。あの時と同じ右側に先生が居る。先生の腕があたしの首の後ろに回って、髪を撫でている。重なっていた手があたしの頬にまで伸びて、頬から耳へ、首筋へと移る。ゆっくりと降りていくその長い指先が器用にゆっくりと重ね着してるキャミソールのボタンを外していく。外されたソレは肩から落とされると残されたもう一枚の裾から手が入ってくる。
「ん...」
先生の指はすごく気持ちがいい。ゆっくり、探るように触れて来て、もどかしくて身体が震えそうになるぐらい。まるで自分が欲しがってるかのような錯覚を起こしそうになるほどだった。
脇腹、背中、流れ生まれていくその快感に身体が揺れる。
「せ、んせ...」
その指が裾にかかるとあたしは言われもしないのにソレを脱ぐことを助けるように腕を上げた。
先生の目の前にはコットンの薄いブルーのブラだけの上半身。恥ずかしくて思わず両腕で隠してしまう。
「可愛らしいその胸をちゃんと見せなさい。」
手首を掴まれて命令される。
「やぁ、だって、小さし...」
「そうか?ちゃんと育ってるし、ちょうどいい大きさだったが?」
それは駐車場で触ったときの事を言ってるのだろう。両手を引き離したソコに先生は顔を埋めた。抵抗しないことを確認した手があたしを離した後、背中に回って器用にブラの留め金を外す。そして、その唇で肩ひもをくわえてゆっくりと肩から外していく。
右、左。
ぱさりと落ちた下着はすぐさま引き抜かれ、両方の胸が先生の目の前に晒される。
ゆっくりとした動作で手の平に納め、円を描くように回し、触れてない胸の先を揺らす。ゆっくり中心に近づいては離れ、だんだんと呼吸を荒くして胸の先を意識するあたしがいた。
「先生、や...」
イヤじゃないのに、そんな言葉ばかりが口から出る。
「依里子...おまえが好きだよ。」
耳元で囁かれる優しい声と共にソファに背を預けさせられる。
さっきよりも落ち着いていられるのは、先生が優しいから?
「んんっ...」
指の腹で胸の先を弾かれ、思わず声が出てしまう。続けて先生の舌が器用にその周りに触れて、ゆっくりと動き出す。
やだ、あたしはさっきみたいに身体が熱くなって、息も苦しくなってきてるのに先生は落ち着いたままなの?
「あっん、ひゃぁ...」
ついに含まれたソレに感じてしまっていた。先生の口に含まれて舌で翻弄され、軽く甘噛みされてあちこちが痺れはじめる。
「やだ、先生、あたしだけ、やだ...」
「ん、なにがだ?」
「あたしだけ変になるの、や...」
先生も変になって欲しいのに。もぞもぞと脚をすりあわせる。
「ああ、そういうことか...」
それだけでわかったんだろうか?
「依里子のそんな声聞いてるだけで、ちゃんと興奮してるよ。落ち着いて見えるのは、大人のプライド、かな?余裕あるとこ見せたいんだよ、男はね。」
そういってあたしの太股に触れた先生の下半身はもう熱くなっていた。
「一度ヌイたぐらいで納まらないんだよ、もう、ね...」
そういったあとの先生は執拗に胸を責めて、もじもじと腰を動かすあたしをみてようやくスカートを脱がせた。胸の先を舐りながら全身にその指先で触れてきた。
「はぁ...せんせい、おかしくなっちゃう...」
怖くはない、気持ちのいい指の動きはただ肌の上を這うだけなのに、あたしはもう意識まで揺らしかけていた。
「気持ちいいのか?」
「ん、せんせい...」
もっとと言いそうになる。そんな自分じゃ無いのに。
「依里子」
再びキスが始まり、熱が回りきった頃には先生のキスは全身に落ち始める。
首筋を滑り、指の先までキスされて、もう、目を閉じていても世界が揺れて、どこに居るのかわからなくなりそうなほどだった。
「イキたいか?」
「イキ、たい?」
「そうか、わからないか...」
先生の指があの時みたいに脚の付け根に降りていく。
「ココ、触られたらどう?」
「ひゃぁ、やあぁ、んんっ!」
下着の上からなのにそこはすごく感じてしまう。ずっとむずむずしていたところだったから。
「やだ、ソコ、や...」
縦になぞられると湿った感触が下着から伝わる。
「濡れてしまうな、脱がせていいか?」
「いや、恥ずかしいの...」
そういったから、先生はそのまま下着の上から何度もそこをさすりはじめた。
「あぁ...や、だめっ」
上に上がったときに触れるあたしの秘密の場所。ソコを触られると身体が跳ねそうになる。
「ココがいいんだろう?」
「ふうん...わからない、でも、やなんです、そこは...」
「イキそうになる?イカセテあげるから、依里子っ」
「え?や、あああ!!」
きゅって潰すように押されたボタンに、あたしは目眩のような衝撃を受けた。
身体が突っ張って、跳ねて、痺れて、息が出来なくなる。
「はっ...はあんっ、いやぁ...」
まだ捏ねられてる。終わらない快感が続く。
「感じやすいみたいだね、初めてなのに早かったじゃないか?」
「あ、ああ...」
身体も動かないような気がする。
重くって、変...だけど、間違いなくさっきのは快感の部類に入るモノだったんだろう。
「せ、んせ...」
震える身体を抱きしめられた。強く、その腕の中でようやく息を戻す。
「怖かったか?」
首を振るしか出来ない。
「これから、少しずつ進めていくよ。今日はここまでだ。」
「え?」
本当にココまで?先生はまだ...
「勉強が出来たらご褒美をあげるよ。これからずっとね。」
これからしばらくココに通うことになっている。勉強を先生が見てくれるからって、夏休み中。

だったら、夏休みが終わる頃には、あたしの身体はどうなっちゃてるんだろう?
少しだけ怖くて、嬉しかった。

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なんだか調教モノっぽくなってるような…気のせいだよね?(汗)

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