たぶんそう思う...
10

「槇乃、槇乃っ!!」
そのまま押し倒されて、あたしをコタツから引きずりだしたまーくんは言葉の通りあたしを離さなかった。


「どうしてあいつの言うこと信じたんだよぉ?俺が槇乃さん一筋だってあれほど言ってるのに?」
「だ、だって...あぁん、やぁっ」
嫌というほどわからされてる最中。まーくんはあたしの弱いところばかりを攻めてくる。ここは恭子の部屋で、アパートだから壁も薄いんだよ?必死で声を押し殺そうとしてるのについたまらなくなって喘いでしまう。全部脱ぐわけにもいかなくって...捲り上げたセーターにホックだけはずしてずらされたブラ、部屋の空気にさらされた胸の先は敏感になってしまって、ぴんと天井を向いてしまってる。首筋から攻められて、胸を嬲られて、腰の辺りを彷徨っていたまーくんの手のひらは、今は内腿の付け根の手前をさすらっている。
スカートはお腹の上に捲り上げられて、下着は足首にひっかっかって、さっきから何度もソコに視線は感じるのに、肝心の部分には指一本触れてもくれない。期待しちゃってるあたしのソコは、触れられてもないのにもう十分すぎるほど濡れてしまっている。すり合わせるひざを両手で開かれても見てるだけで何もしてくれない。乱れた格好のあたしに比べて、まーくんの衣服はそのままで...
「槇乃さん、こここんなになっちゃってるけどいいの?」
「ま、まーくん、もう、もう、やだっ...」
泣きそうになる。まーくんだって我慢できないはずなのに?
何日してないんだろう...付き合い始めてから繋がらない日なんて数える方が早いくらいずっとまーくんに求めつづけられていた。カラダってこんなに慣れさせられるもんなんだね。次こそは触れてくれるのかと待ってるのに...ひどいよ
「だめ、まだだよ、槇乃さんがもっと俺を欲しがってくれるまで、ね?」
「えっ?そ、そんな...」
内腿を這っていくまーくんの器用な舌先。期待で身体を震わせてしまう。なのにまた肝心なところにはたどり着かない。
「なんで、そんな意地悪...」
「槇乃さんが素直じゃないからね。」
「恭子ね、何言ったのよ、もうっ!」
まーくんがソコから顔を上げて近づいてくる。いつもの無敵の微笑みになってる...
「槇乃さん泣いたんだってね?俺のこと想って泣いてくれたの?ねえ...」
すごく近いとこで覗き込まれる。うう、弱いのよ、その顔に...知っててやってるのかな?
「そ、それは...」
「俺も泣いたよ...槇乃さん失うかと思った...急にあんな態度とって、俺もう嫌われちゃったのかって思った。俺が迷惑なんだって思ったら悲しくって...思ってるのは俺ばっかりだったのかなぁなんて思ったり、もっと大人の男の恋人のほうがいいのかとか、俺じゃ駄目なのかとか考えちちゃって、さよならしなきゃいけないんだって自分に言い聞かせたんだぜ?槇乃さん家の合鍵、ポストに落として、そしたらもう何の繋がりもなくなったような気がして、つらくて、苦しくて、ガキみたいに泣いたんだからな。」
ちょっとだけ真剣な顔になってあたしを睨む。あ、男っぽい顔になってる...
「まーくん...ごめんね、あたしも調子悪くって、あの子のいうこと真に受けちゃって...でもやぱりよくないって思ってたあたしもいたのよ。こんなのぜんぜん高校生らしい恋愛じゃないでしょ?外を手繋いで歩けるわけでもなし...」
「俺は槇乃さんと手繋ぐだけじゃいやだね。」
すーっとまた下のほうへまーくんの頭が降りていく。
「ま、まーくん?」
「高校生らしくないことがオレはしたいの。どうせもうすぐ大学生だしね。槇乃さんのココにコウイウことしたくてたまんないのに?今でも早くココに入りたいのずっと、我慢してるんだよ?」
「あ...」
ココって強調するようにまーくんの熱い息がかかる。もう間近にきてるのに...しらずにきゅうってお腹の奥が収縮する。熱い雫が生れていくのがわかる。
「槇乃さん、見られるだけで濡れちゃうの?じゃあ触れたりキスしたらどうなるのかな?」
「ううっ、まーくん」
思わず揺れる腰を押さえつけられる。
「俺はね、団地中に知れたって、学校に知れたってかまわないよ?槇乃さんとこんな関係だって知られたっていい。だって俺、もう結婚できる歳なんだからな?文句言えないように籍入れちゃうっていう手もあるんだよ。」
いっそのことそうするってにっこり笑ってまた顔を上げてくる。
「な、なに言い出すのよぉ...」
「だってそうしたい...ほんとはね。でも今は我慢してるだけだよ。槇乃さんを本当の意味でも自分のものにしたいから。だけど、今はそのための力を蓄える時だろ?あと最低でも4年、だけど槇乃さんが待てなかったらすぐにでもそうしてもいいよ。」
「ま、まーくん...」
「だから今は、目の前にいる槇乃さんが欲しい。槇乃さんも言ってよ、俺が欲しくないの?」
「ほ、欲しいよ...」
「俺のものになる?」
「う、ん...でも、もうとっくに、まーくんのモノじゃなかったの?あたしもまーくんしか考えられないのに?待てっていうんだったらいくらでも待つよ...でも。もし若くて可愛い娘の方がよくなったらいつでも遠慮しないで...あたしはいいから...」
「槇乃っ...そんなこというの?」
「ああんんっ!」
やっとあたしのソコにたどり着いたまーくんの舌がゆっくりと濡れた泉を舐めあげ始めた。敏感な芽をも刺激されて腰を跳ね上げさせて体を震わせた...
「俺から逃げようとしたら、こんなめに遭わせるからね、バツだよ、入れてあげない...槇乃さんだけいっちゃえよ。」
「やぁっ...ま、まーくん、やぁ、お願い、やぁなのぉ!一緒に..まーくんの、入れてよっ!」
「だめだ、もっともっと俺を欲しがれよ、離れられないくせに...俺なしなんて考えられないくせに...こんなに体は正直なのくせにっ!」
待ちくたびれたカラダにはあまりにも刺激的過ぎるその感覚に、あたしの快感は一気に爆発してしまった。
「ああああぁっ、んっはぁ、い、いっちゃうっ!!」
舌先だけでイカされて...あたしはかるく昇り詰めてしまった。びくびく身体を振るわせているけど、緩慢な刺激のためにそれはとっても不満足で...辛くって...
だめだわ、あたし完全にまーくんの思い通りに慣らされちゃってる?
「ほら、いっちゃった後でも、槇乃さんのココ俺が欲しいって言ってるよ?なのに別れようとしたんだ。どうして俺を捨てようとするんだよ。」
ひくつきが納まらないそこに再びまーくんの指と舌が入り込む。熱い感触が入り口に感じられてたまらなくなる。中でうごめくそれらがまた新たな快感を生み始める。
「や、やぁ...」
だめ、このままじゃまたいっちゃう...欲しいのに、まーくんのが欲しいのに...
顔を上げてまーくんが近づいてくる。その眼が真剣に聞いてきてる。
「槇乃さん、言って、俺が一番欲しい言葉。」
「うう...まーくんが、」
「俺が、どうなの?」
「...好き...」
「ほんとに?」
「ほんとよ...ずっと一緒にいたい...」
「それだけ?他に言うことないの?」
「ほ、ほんとはあの娘にも渡したくなかった...まーくんはあたしだけのものなのっ!誰にも渡したくないのぉ!」
半泣きの顔で叫んでた。まーくんがあたしを見下ろしながら、いつのまにか剥き出しになったまーくんのソレをあたしの中心にあてがっていた。たまらなくなったあたしは腰をくねらせて誘いこもうとするけれどゆっくり逃げられてしまう。
「ほんとに?もう勝手に逃げたりしない?ちゃんと一緒に問題解決していける?」
「う、うん...逃げない...」
「ほんとだね?年下だからって相談せずにいたら承知しないよ?」
「うん、相談する...」
「俺が槇乃のものだったら、槇乃も俺だけのものだからね?」
「うん、あたしも、まーく...、将志のものだよ?」
「槇乃っ、俺の...槇乃っ!」
その瞬間にまーくんのモノが深々とあたしを貫いた。
「ああっ!ま、将志っ!」
深く繋がったまま、まーくんに高く掲げられた脚は空中でぴんと伸びて震えた。それだけでイッテしまったみたいで...あれ、まーくんまさか??
「ごめん、つけてない...俺、そこまで頭回らなかった...」
この部屋にそんなものあるかどうかなんてわからないし...探すわけにも行かないよね。
「いいよ...そのままで...」
だっていまさらやめられないし...なによりも、もう離れたくない...
「外にするから...でも、すげえ、槇乃の中、じかだとたまんなくなる...やべえよ...」
「あたしも、だめ...か、感じちゃう...」
いつものゴムの感触なしで、かんじるソレに反応してじぶんが反応してるのが判る。すごく甘い快感...あぁん、もう止まらないよ...また上に向かって昇りはじめる。でもこれって、まーくんのほうがもっと辛いはず。なのに...
たまらなくなったわたしは、ゆっくり自分の腰を動かして、もっともっとまーくんを感じようとしてた。
「ま、槇乃、やめろ、よせ!」
そのとたん、すっごくつらそうな顔をしたまーくんが叫んだ。
「だってぇ...」
「もうしらねえぞ?」
ぐいっときつく送り込まれた腰にあたしは跳ね上がる。す、すごい...まーくんのが限界みたい...
「槇乃っ!!」
激しく揺らされて、打ち付けられる。
「やっ、ああぁっん、い、いっちゃうっ、いっちゃうよぉ!!」
その激しさに叫んで頂点を迎えはじめる。その瞬間まーくんがするりと抜け出ようとする。
「いやあぁ、だめぇ、このまま...」
「ばかっ、そんな、くううっ!!」
渾身の力でしがみつくあたしを引き離して、あたしのお腹の上に欲望を吐き出した。
震えてるまーくん?すごい、鋼鉄の意志だよ...あれで持った男今までいなかったもん。
過去の経験を探っても、若気のいたりで生でやっちゃっても、このままって言ったら、たいてい中にしちゃってたわよ?まあ安全日だってわかってていうんだけど...
はあはあといつもより激しく肩を揺らして、荒い息のままあたしに軽くキスした。
「ご、めん...余裕なかった。わるい...けど中にするわけにはいかないだろ?」
「ふえぇ...まーくん」
ちょっとだけ不満が残るからだが震えた。一番イイトコででていっちゃうんだもん。
「だめか?槇乃...」
震えが止まんない。降りて来れない、これは辛いよぉ...
「ごめんな、槇乃、これで許して?」
「ひゃあん、んっんっ〜〜〜〜!!」
まーくんの指が何本もあたしの中に入ってきて、敏感に張り詰めたあたしのソコを軽く歯で噛んだ。
「やああああっ!!ひいんっ!!」
噛んだその芽を舌で強く押して、あたしが降りてくるまで刺激し続けた。とんでもなく長い時間のように思えた。


「ひどい、まーくん...」
「しょうがないだろ?帰ったら、ちゃんとつけていっぱいしてあげるからさ。」
「ふえぇぇん。」
半泣きのあたしをぎゅうって抱きしめたまーくんの胸に顔を押し付けた。
考えてみたら、まーくんなんてジーンズとトランクス降ろしただけの格好じゃない??
「俺、離れないから、絶対に離れないからね。」
「うん...離れないで...あたしも離れないから...」
ちょっと冷えかけた身体を二人コタツに押し込んで、離れない宣言をしたまーくんの腕の中で少しだけまどろんだ。


『恭子、悪いけどあたしたち帰るね、鍵、持ってるんでしょ?』
明け方、恭子の携帯に電話を入れる。
『あはは、持ってるけどさ、ゆっくりすればいいのに?』
『う〜ん、そういうわけにも行かなくて...』
隣では目覚めの生理現象に苦しむ若者が一人...
「槇乃さん、早く帰ろうよっ、我慢できなくなっちゃうよ?昨日不満なのは俺もなんだからね。」
『槇乃あんたねぇ...』
ありゃ、聞こえちゃったかな?
『と、とにかく帰るから!!』


帰ってからまた離してもらえなかったのは言うまでもない。
よかった週末で...これが平日だったら仕事にいけなかったとおもう。たぶん...

         

久々にやってしまいました...おもいっきりえっち?一難去った後なのでもう燃え上がれるだけ燃え上がってくださいってかんじですかしら?どっちかって言うと軽いノリのえっちが多かったんですが、今回はマジえっちですね〜   いやあもうしょうがない(笑)とあきれてください。この二人には...