「槇乃さん、大丈夫?」
「だいじょぉぶだよぉ〜」
酔って足取りの思わしくない彼女を抱えるようにしてレストRoomに入った。
酔ってるだけじゃない、ちょっと俺が刺激しすぎて足に力が入らなんだろう。
マスターの伊織さんの言う通り、この店のトイレは広かった...そう、どちらかって言うと化粧室とトイレが一緒になったタイプの物で、トイレの正面にある手洗いと化粧台の役目を果たす棚の上の壁一面には鏡。
これは...思わずイイ趣味だと伊織さんを褒めたくなった。
「槇乃さん、顔洗う?少しは酔いが覚めるかもだよ。」
「んん、いい...そんなに酔ってないよぉ?」
「でも、ほら、こんなに潤んだ目して、唇もイヤらしく開いちゃってさ、コレのどこが酔ってないって言うかな?」
後ろから支えたまま、洗面台の前で槇乃さんの顎を持ち上げてその表情を見せつけてやる。
「やだぁ、だってこれは...まぁくんがみんなの居るとこで、あ、あんなことするからぁ...ん」
散々焦らし煽った槇乃さんの身体が、自分が写った鏡を見据えただけで、肩が大きく息をしたのがわかった。
「それだけかな?でもさ、槇乃さんがイケないんだよ。俺が居ないところで飲んでるし、酔ってるし...これはバツだよ?」
鏡の前で、挑発するような視線で後ろから覗き込みながら、槇乃さんのブラウスのボタンをゆっくり外していく。首筋に舌を這わせて、耳たぶを軽くかじる。ブラウスの中から現れたレースのブラの上から優しく胸を揉みながらその中心部分を探す。見つけると、その上からぎゅっとつまんだ。
「やああんっ、ダ、ダメっ!」
「しっ、声が大きすぎるよ?ココはお店のトイレだよ?外で待ってる人がいたらどうするの?」
ひっと息を吸い、彼女の身体が緊張したのがわかった。その隙にブラを押し上げて胸を露わにして、鏡に映った男の手かたちを変える卑猥な胸を見せつけた。執拗に首筋を吸い、空いた手は脇腹をまさぐる。
「ね、さっきからもじもじしてるけど、ここも触って欲しいんじゃないの?」
スカートを指で引き上げながら、内腿をさすり、ゆっくりと付け根の部分を撫でた。
「やぁあんっ」
「なんだ、もう濡れてるの?」
下着の上からでも湿っているのがわかる。鏡には脚の付け根を男にまさぐられてとろんとした顔の槇乃さんが映っている。恥ずかしそうな感じが余計タマラナイ。
「やっぱりお酒を飲んだ槇乃さんはイヤらしいなぁ。それとも俺が来なかったら、また前みたいに男誘っちゃうの?」
フルフルと真っ赤な顔を横に振り、違うと声を出したいようだけど、俺の指が既に槇乃さんの敏感な芽を捕らえてキツく擦るから喘ぎ声以外出てこないようだった。
「だめだよ、そこらの男じゃすぐにアナタにイカされちゃうんだから。ちゃんと、俺が、イヤって言うほどイカセテあげるから。ほら、見て?槇乃さんの表情。すんげえ艶っぽいよ?で気持ちよさそうなそんな顔、俺以外の誰にも見せちゃダメなんだからね?」
「み、みせない...もん」
「けど、今日はバツだから、槇乃さんはいやらしい自分を最後まで見るんだよ?気を緩めて酔ったりしたら、こんな顔を、姿を他の誰かに見られるかも知れないって、思い知って?」
「え...?な、なに...?」
俺は槇乃さんを抱き上げると化粧台の上に乗せた。
「ちょ、まーくん?こ、壊れるよ、こんなことしたら!」
「大丈夫だよ。」
腰の部分を端に乗せて、彼女の両膝を大きく開いた。
「や、やだっ!!んんっ」
いきなり大声を上げたので急いでその唇をキスで塞いだ。舌先で蹂躙しながら、下着をずり上げてもう既に濡れまくってるそこに指を這わせる。
「ふぐっ、んっ、ん、んあっ!」
指の動きは下着で見えないけれども、正面の鏡に映った自分のそこの姿と、出入りする俺の指の動きをちらりと見ては又息を呑んだ。
「やぁあ!!見せないで、こんなの...やだ...」
大きくならないように、必死で声を小さくして振り絞っていた。
「なんで?俺はいつもココを見てるんだ。見て、欲情して、入れたくて、入れたくてたまらなくなるんだよ?もし、槇乃さんが酔って知らない男に連れ込まれたら、こんなことされても逃げられないよ?」
「いやいやっ!」
「ここに他の男のモノ入れられたい?俺はヤダよ。槇乃さんのココは俺だけのモノなんだから、俺だけが...」
鏡の前でM字開脚させられ、秘所を晒され、指先で嬲られ、涎を流し続ける。そんな槇乃さんの姿と、それを見ながら泣きそうになってる槇乃さんにすごく興奮した。たまらなくなって、俺は自分のものを取り出して、そのまま彼女の膝の下に手を差し込んで持ち上げた。
「やぁっん?!」
その拍子に鏡にへばり付くようになってしまった槇乃さんを少しだけ台から離れたから、手を伸ばして鏡に手をついても自分の姿は丸見えのようだった。そこに映る槇乃さんの下に俺のモノが擦りつけられるように現れる。それをみた槇乃さんは急いで視線を逸らした。
「だめだよ、ちゃんと見なきゃ。ほら、これが俺のだからいいけど、他の男だったらどうするの?」
「いやいや、絶対いやなのぉ、まーくんの...将志のがいいの!!」
「ほんとうに?俺のだったら欲しい?じゃあ、ちゃんと見て?」
「見る...ちゃんと見る。だから...」
「欲しい?今すぐ?」
「そう、今すぐ欲しいの...ね、もう、入れて!!お願いっ!」
最後は悲鳴のような声をあげた槇乃さんの中にずぶりと猛りきった自分がはいりこんだ。
「ああんっ、やっ、も、イイ...はっん」
角度的にいきなりイイトコに当たったらしく、槇乃さんはすごく締め付けてきた。
「いきなりイキそう?じゃあもう遠慮しないよ。」
下から思いっきり突き上げた。少し手の力を緩めると自分の重みで根本まで俺を飲み込んでくる。
これは...俺でもすぐにヤバイかも?
「ま、槇乃っ!」
「っやん、も、も、やだぁ...んっひっん」
鏡で支えられた手だけを頼りに、激しく上下させられ、奥をぐりぐりと突き刺す度に槇乃さんが壊れていった。
「だめ、だめ、も、いっちゃうっ!」
「うん、イクよ、だから先にいっちゃいなよ!」
「あああああああぁぁぁんんっ!!!!!」
派手な喘ぎ声を上げて槇乃さんが達したのを確認してすぐさま抜いてそのま鏡に向かって吐き出した。
ぐったりしてる槇乃さんを便器の蓋の上に座らせて、洗面台の水とトイレットペーパーを使って汚れた鏡を洗っていた。
「派手にやっちゃったな。」
笑い事ではない後かたづけの現場だ。水と紙があればこそだ。最後に槇乃さんのバックから香水のアトマイザーを取り出して空中に一吹きした。
まあ、あまり喜ばれない匂いだったので、コレで消しておかないと、ヤバイかなと思った。
「槇乃さん、立てる?」
「ん...立てない...」
「しょうがないなぁ。じゃあ、ゆっくり戻るから、その代わりすぐに店出てタクシー拾おうね?」
「ん...」
後始末をしてやっても完全に脱力した槇乃さんは一向に動けそうになかった。
きっと、あのマスターにはバレるだろうな。
そう思ったけれども、たぶん、あの彼はそれを口にもしないだろうし、自分の彼女にも教えないだろう。
なぜなら、きっとあの人も同じコトを考えるタイプだと思ったから。
優しい笑顔は相手に隙を見せない、見た目よりもずっとしたたかで、底意地の悪そうなあの男。だけど、きっとあの彼女のためには、使える手を全部使ってでも落としたって口だろう。身体も言葉も巧みに操って。
似てるのか?まさか...
あんな男にはならないさ、とふっと笑って見せてから、槇乃さんを引っ張り上げる。
意味深な視線だけは避けられないだろうなと思いながら...
== FIN ==
←戻る
Copyright(C)kei.kuishinbo 2006(C) All rights reserved.
無断転記・コピーを禁止します