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▼Kの隠し部屋 in Studio MASA
<"Kの隠し部屋"紹介>
 このページはkuishinboの屋根裏部屋の"久石ケイ"さんとのコラボレーション企画のページです。 ケイさん原作のラジオドラマをお聴き頂けます。ごゆっくりお楽しみ下さい。
 らぢお・ドラマ
原作 /  久石 ケイ
イラスト /  ひるね
第二話
シナリオ イラスト
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 第二話 イラスト

 
 

 
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 シナリオ

kuishinboの隠し部屋

WEB DRAMA with studioMASA 〜らぶ・カウントダウン〜2シナリオ版

広瀬 星那  演劇部副部長 ヒロイン担当
一条 尊晃  生徒会長 銀縁眼鏡
松谷 創子  演劇部部長 関西出身のしっかりもの
三輪 鈴音  一条の親衛隊。

セリフ
尊晃 「僕が、君を嫌いだと、思ってた?」
オープニング (テーマ曲)
効果音 〜練習風景〜(ざわめき)
セリフ
星那 「な!なにすんのよっ!」(ばしっ!)
尊晃 (うわぁ、思いっきりぶたれたよ。まあ、しょうがないかな?もしかして星那ってキス初めてとか…まさかね。でもどっちにしてもこれで先にいただいたから。
僕は一条尊晃、この高校の生徒会長なんかやってる。これでも随分モテる方なんだけれどもね、僕が好きな女は全くもって僕のことは無視してくれるからったく。
目の前で野良猫みたいに怒ってるこの娘(こ)がそうなんだけど…
1年の時から、やたら元気なところと、僕に媚びを売ってこないところが気に入ったんだけどね。色々話しかけても、何か勘違いしてるらしく、すっげえ、冷たく対応されるわけ。それが悔しくて、途中からはムキになってたかな?今更正面切って好きだと言えないほどこじれてしまってるのは判ってるんだ。だからこうやって強引な手に出てるわけだけど…星那って、絶対判ってないよな?)
尊晃 「痛いなあ。ジュリエットがロミオにキスされてなんで怒るの?」
星那 「だ、だ、だ、だって…い、いきなり…」
尊晃 「本番でもするだけど?これぐらいの役得がなきゃやってられないでしょ?いいのいいの、どうせ僕たち付き合ってることになってるんだし?このくらいやらないと周りが信じちゃくれないでしょ?」
星那 「ほ、本番って!じゃあ練習の度にする気なのっ?」
尊晃 「あたりまえでしょ?ちゃんと練習しなきゃ。本番でジュリエットからのキス、出来るんですか?」
星那 「そ、それは…ふ、振りでいいじゃない!そうでしょ?創子っ!」
創子 「え?別にかまへんけど?ロミオとジュリエットの売りはマジカップルによるマジキスなんやからなぁ。」
尊晃 (うわぁ、松谷のやつ、思いっきり笑ってこっち見たぞ?もしかして、松谷って気がついてるのか?僕の気持ちって言うか企みを…まあ、これだけあからさまに見せてたらばれるだろうけどね。)
「じゃあ、もう一回練習しよっか?」
効果音 破壊音
  場面転換〜演劇部部室〜
セリフ
星那 「なんなのよ〜〜!もう!創子、どうしてあんな横暴見逃すのよ?あいつったら、あのあとも何回も…く、くやしいよぉ!ファーストキスだったのにっ!」
尊晃 (おやおや、荒れてるな?ったく、大きな声で、部室の外まで聞こえてるって判ってるんでしょうかね?)
創子 「まあ、落ちつき、星那。ええやんか、生徒会長男前やし、軽ーく触れる程度やろ?がばっとやられてるんじゃないんやから。ファンの子らが見たらえらいことやろけど、あそこにおるのはうちの連中と生徒会だけやんか?気にせんと、がんばりや。そないに嫌やないんやろ?」
星那 「嫌とかそんなんじゃなくって…あ、あんなやつ、大っきらいなんだからっ!」
セリフ
尊晃
モノログ
(大っきらいか…
はっきり言われると結構キツイかな…?けれどもあのまま正攻法で行ったってこっちの気持ちはおろか、相手にさえしてもらえないからね。
だいたい星那って、ほんとに子供っぽすぎるんだよ。
でもね、このまま嫌いだって言われ続けたら、ぼくだってめげますよ。そうしたら、学祭の舞台が終わる頃にはさすがの僕でも壊れて、彼女にキス以上のことしちゃうかもしれない…)
創子 「あんたって、あほなん?それともマゾなんか?」
尊晃 「ま、松谷!なんだよ、背後から近づくなんて…」
(こいつ、気配を殺してたのか!?)
創子 「あんたがぼーっと星那のことでも考えてたから判らんかったんやろ?まあ、あれだけアプローチされても気がつかん星那も星那やけど、あんたのやり方もいまいちやで。あの天然おこちゃまの星那をその気にさせるには、やっぱり言葉がたりんのとちがう?」
尊晃 「言葉、ですか…?」
創子 「まあ、まかしとき、ええチャンスつくったるさかいに。」
尊晃 「あはは…でも、松谷さんの場合は、見返りが、怖いですね。」
(こいつ、なにを言ってくるつもりなんだ??))
廊下 不穏な雰囲気
鈴音 「広瀬さん、ちょっといいかしら?」
尊晃 (あれは…僕の親衛隊の子じゃなかったか?廊下で何してるんだ?もしかして、聖那に何か余計なことを言うんじゃないだろうな?)
聖那 「えっと、あなたは?」
鈴音 「三輪鈴音、2−Cよ。あなた、一条さんと付き合ってらっしゃるってほんとうなの?」
聖那 「えっと、まあ…そうなるのかな…」
鈴音 「一条さんからあたしたちにも説明がありましたけれどもね、あたし、納得できないわ!だって、あなたが本当に一条さんのこと好きにみえないんですもの!あたしのほうが…あたしのほうがずっと、ずっと、カレのことが好きだわ!だから、あなたのいやそうにしてるのが許せない…一条さんの気持ちを全然わかってないあなたが許せないのよ!」
聖那 「………三輪さん。」
尊晃 (まさか、聖那のヤツあっさりと認めたりしないだろうな?)
聖那 「あの、ほ、ほんとはね…」
尊晃 「聖那!!そんなとこにいたの?探したんだよ…」
鈴音 「い、一条さんっ?!あの…」
聖那 「た、尊晃…さん、」
尊晃 「三輪さん、悪いけど僕の聖那をいじめないでやってくれる?」
聖那 「僕のって…あのさ、三輪さん…」
尊晃 「ごめんね、三輪さん。キミの気持ちは嬉しいけれども、聖那に対する気持ちは本気なんだ…」
鈴音 「わかってます…でも、この人が…」
尊晃 「それは僕たちの問題で、君には関係ない。」
鈴音 「すみません、あ、あたし…うっ!」
★ 走り去る音
尊晃 「聖那…今ばらそうとしてなかった?それって約束が違うよね?」
聖那 「だって!三輪さん本気で尊晃のこと好きなんだよ?あたしいいかえせなかった…だって、あたし…」
尊晃 「じゃあ、僕の気持ちはどうでもいいっていうの?まだ僕が、振りでこんなことしてると思ってるのかい?いくら僕だって好きでもない女に、演技でもキスしたりはしないよ。」
聖那 「え?……!!(ドン!)きゃっ…んっ」
尊晃 (僕は、廊下の壁に聖那を押し付けて、また…キスをした。)
★ ばしっ!(効果音)
尊晃 「僕が、君を嫌いだと、思ってた?」
エンディング
テロップ??
 
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