インターネットラジオスタジオMASA

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▼Kの隠し部屋 in Studio MASA
<"Kの隠し部屋"紹介>
 このページはkuishinboの屋根裏部屋の"久石ケイ"さんとのコラボレーション企画のページです。 ケイさん原作のラジオドラマをお聴き頂けます。ごゆっくりお楽しみ下さい。
 らぢお+

原作 /  久石 ケイ
イラスト /  ひるね
第一話
シナリオ イラスト
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 第一話 イラスト

 

 

 
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 シナリオ

kuishinboの隠し部屋

WEB DRAMA with studioMASA 〜らぶ・カウントダウン〜1シナリオ版

広瀬 星那  演劇部副部長 ヒロイン担当
一条 尊晃  生徒会長 銀縁眼鏡
松谷 創子  演劇部部長 関西出身のしっかりもの

セリフ
星那 「あ、あんたなんかだいっ嫌いっ!!」
オープニング (テーマ曲)
タイトルコール kuishinboの屋根裏部屋サイト開設2周年記念、インターネットラジオドラマ<らぶ・カウントダウン>
効果音 〜生徒会・予算委員会〜(ざわめき)
セリフ
星那 「ちょっと、どういうことなの、それって!!うちの演劇部が同好会格下げで今期は予算なしなんて、いきなり、あんまりなんじゃない?!」
モノログ (それは生徒会の予算委員会の時だった。あたしの所属する演劇部は、いきなり同好会への降格を突きつけられた。
あたしの目の前でにっこり余裕で笑ってるのが、生徒会長の一条尊晃。悔しいけどモテルと言われるだけあって、いい顔してるのよね…銀縁の眼鏡がむちゃくちゃに合ってる。だけどその見かけに騙されちゃ駄目なのよ!だっていきなりなんだからね?ほんとにご無体な会長だわ…それはよっくわかってるの。だって、1年の時同じクラスだったんだもの。その時からやたらあたしに絡んでくるのよね。もういったいあたしが何をしたって言うのよ?おかげでヤツのファンの女の子たちにはすっかり恨まれてるみたい。
あ、申し遅れました、あたしは演劇部の副部長の広瀬星那。親友で部長の創子と一緒に予算委員会に参加してるいるんだけど、彼女は関西出身で、普通にしゃべってても怒ってるように聞こえやすいので、こういう席では滅多に発言しないことにしてるらしいの。だからこうやってあたしが発言してるんだけど、一番の理由は、相手が一条くんだったから…こうなったら天敵といっていいかもしれないわ!)
尊晃 「それは、今、説明したとおりですよ。部員が5人以下で、実質活動のない部は、解散もしくは同好会格下げ、もちろん予算編成はなしってね?
今のところ、その条件に当てはまってしまうのは、演劇部だけですからね。
ま、たった4人の部員でいったいどんな活動するって言うのか知りませんけど、予算申請書の中にも演目予定すら書いてなくて、どうやって予算を立てるっていうんですか?まあそれ以前に規定人数に足りてませんから。予算案は却下どころか、規約通り、同好会になって頂くしかありませんね。」
星那 「そんなっ!うちは今までずっと学園祭で舞台をやって成功を納めてきたじゃない!なのにいきなり5人以下とか言いだして…
予算の見積書持って行ったときには何も言わなかったじゃない!そりゃ、今、演劇部は3年生が引退して1年入れても4人しかいないけど、前もって言ってくれればうちだって対処したわよっ!」
創子 「せ、星那…あんた興奮しすぎやって…」
尊晃 「ふっ、元気がいいですね、広瀬星那さん。去年キミが出てた舞台は見せて貰いましたよ。<美女と野獣>の<ベル役>はなかなか評判はよかったようですが、本物は舞台とは大違いの跳ねっ返りのじゃじゃ馬でしたか?
生徒会の部の規約を読んで貰えば判るはずです。ちゃんと書いてありますよ?部員数が5人以下で、活動の内容が提示されない部は部として認められないとね。」
星那 「え、だって…ほんとなの?創子…」
創子 「うん、ほんまに書いてある…」
星那 「そ、そんなぁ…で、でも、今までだってそんな部でも活動してきたはずでしょ?何で今回に限って駄目なんですか!」
尊晃 「今までは今まで、これからは僕が生徒会をまとめていく限り、駄目な物は駄目です。
広瀬さん、お姫様役は見かけ通りに大人しく座っててくれませんか?議題が次に進まない。文句があるなら次回の予算委員会までに、部員数の確保と、年間計画を立て直してくればいい。1週間の猶予を差し上げますから。」
効果音 場面転換〜演劇部部室〜
セリフ
星那 (あたしたちは予算委員会の後、部室で鬱憤を晴らしていた。)
「あの生徒会長ったら…いつもああなんだからっ!こっちが怒ってるのに、しれっと言い返してくれちゃって…あの落ち着き払った物言いがむちゃくちゃ腹立たない?創子ちゃんっ!だけど今回のやり方は絶対あたしたち演劇部に恨みがあると思わない?軽くあしらわれちゃって、すっごく悔しいよ〜〜〜っ!」
創子 「ちょっと、落ちつきいな、星那。
(まあ、気がついてへんねやったらしょうがないけどなぁ…)
けど、あの一条尊晃って生徒会長、一筋縄でいかへんで。前にな、写真部が内々でヤツの写真を売買してたのに気がついて、色々手を回して写真部を閉鎖に追い込んだらしいからなぁ。結構策略家らしいで。その写真かて、ヤツのファンの女の子にさばいてたらしい。
あの会長、モテまくっとるのに申し込んでくる女はこっぴどく振ってるらしいねん。とにかく見た目に騙されたらあかんねんけど…」
(それ以前の問題もあるんやけど…な)
星那 「創子ちゃんもそう思う!そうだよね、うん、いくら生徒会長でも、こんな横暴、絶対許せないよね?」
セリフ
創子 「いや、まあ、悔しいけどあっちが正論やからなぁ。よっしゃ!こうなったら11月の学園祭にはなんとしても舞台やるからな!手の空いてる先輩方に手伝どうて貰うて、キャストは公募するからな。」
星那 「公募?」
創子 「そうや、舞台に出てくれる人を応募するんや!部員は規約じゃ掛け持ちやと人数に入らへんけど、舞台にはようさん人がいるからなぁ。女の子は何とか友人どもを口説き落とすとして、問題は男性やね…やっぱ演目は<ロミオとジュリエット>しかなわ!前にやっとるから舞台装置も衣装もそろてるし、おまけにあの作品は歴代主演カップルが結ばれてるから評判いいんよね!もちろんジュリエットは星那やから!あんたの相手役を中心に募集するからな!」
星那 「え?でも、創子ちゃんがロミオでしょ?」
創子 「なんでや!あたしとあんたが抱きおうたっておもしろないやろ?それより星那はこないだのベル役が可愛い、健気やゆうて、無茶苦茶評判よかったやろ!結構男性ファンついてるねんで!星那がジュリエットやったら絶対応募が多いと思うねん。」
星那 「え〜やだよ!あたしがロミオやりたいぐらいなんだから!」
創子 「あんた自分が判ってないなぁ…普段の星那は元気で男の子みたいやけど、カツラ付けて化粧してドレス着たら、めちゃくちゃお姫様顔やんか?ロミオは公募、あたしは何役だってやるからさ、演出も何とかしてみせる。だから星那、あんたは餌になるんや!」
星那 「え、餌っ!?あたしは餌ですか?」
創子 「そう、餌や。男性共演者を作るためのな!その代わり、星那は舞台が終わった後、出演者の中から誰か一人を選んで付き合うって言うんや。そういう条件やったらぜったいたくさんの出演希望者が集まるはずや!」
星那 「ちょっと、冗談はやめてよ、創子ちゃん。」
創子 「星那ごめん、もうそれでポスター刷って貼ってきた…」
星那 「なによ、え?そのポスターって…出演者求む!ジュリエットはあなたのものに?なによこれ、ひ、ひどいっ!あたしの意志は?どうなるのよ…」
創子 「それは無視。けどずっと付き合わへんかていいし、ちょっとつきおうて別れたらええやん。星那、今カレシおらへんねんし、応募者の中から好みのタイプ選んだらええんやから、な?」
星那 「そ、そんなぁ…ひどいっ!」
★ ドアを叩く音
尊晃 「ちょっといいかな?」
星那 「あ、あの声は…生徒会長?」
尊晃 「さっき廊下を見たらこんな物が貼ってあったんですがね、何なのかな?これは…まるでジュリエットを餌に出演者を募集するかのごとく煽ったポスターじゃないか?演劇部はそんなまねしないと参加者すら募れないのか?」
創子 「あちゃ〜、えらいのに見つかってしもた…」(小声)
星那 「う、うるさいわね!なによ!文句言いに来たの?」
尊晃 「いや…どっちかって言うと、いい話を持ってきたつもりだったけど?その調子じゃ要らないのかな?」
星那 「な、なによそのいい話って…」
尊晃 「実は僕が演劇部を潰したい訳じゃないって言うのを証明しに来たんだけど…」
星那 「もったいぶらないで、さっさと言いなさいよ!」
尊晃 「そんなに興奮しないで…、ジュリエットのイメージ壊しちゃいますよ?」
星那 「うるさーいっ!あんなのイメージされてたまるもんですか!」
尊晃 「実はね、生徒会と演劇部の合同企画として<ロミオとジュリエット>の上演を提案しに来たんだ。でもそれは、広瀬さんが僕のお願いを聞いてくれたらなんですよ。聞いてくれるなら、僕が演劇部に入部してもいいですよ。」
星那・創子 「「ええーっ!!」」
創子 「それは願ったりかなったり、是非ともや!生徒会長殿!」
星那 「創子ちゃんっ!!まってそのお願いって何よ…」
尊晃 「美女と野獣のベル役をやってから、男性に人気上昇中の広瀬星那さんに僕のカノジョ役をやって欲しいんだよ。」
星那 「はぁ?カノジョ?」
尊晃 「ああ、ったく頼みもしないのにうるさいんだよ、女どもが…だから彼女たちが逆らいようのない女の子にカノジョ役を頼みたいんだ。」
星那 「なんであたしなのよ?」
尊晃 「広瀬さん、ベル役やってから男性の人気すごいんだよ。キミに張り合おうって子が出てこなかったら、しめたもんなんだけどね。広瀬さんだって、あれ以来男子に言い寄られて困ってたんじゃないの?だったら一石二鳥じゃないか。生徒会の協力で演目はできる、部費は安泰。どう?こんなにおいしい話はないと思うけどなぁ。」
星那 「うーっ、や、やだっ!」
創子 「よっしゃ、やらせる!星那にカノジョ役!星那は演技派やからね、きっちり完璧に一条生徒会長のカノジョ役をやらせたるわ。その代わり、今の話し本当やね?ほな、この予算申請書の承諾印お願いできるんやね?」
尊晃 「ああ、もちろんだ。」
星那 「ちょっとまって、あたしの意志は?」
尊晃・創子 「ない!」「ありません。」
星那 「そ、そんなの、やだ〜〜〜!」
間奏 翌日
チャイム(ざわめき)
モノログ
星那 (なんであたしが一条君の彼女役なのよ?募集あるんでしょ?だったらなにもこんな条件のまなくったっていいじゃない(涙)
創子のばかぁ〜〜!)
セリフ
尊晃 「星那さん、部に行きましょうか?」
星那 「うう…」
尊晃 「(ちゃんと振りしてくれなきゃ困りますよ?)星那さん」
星那 「今行きます…た、尊晃さん。」
(やだ〜〜なんでこんな言いかたしなきゃなんないの?
あのあと、他にも出演者募集したけど、生徒会の面々相手じゃみなしり込みしちゃって…だって今期の生徒会って結構美形ぞろいなんだもん。)
尊晃 「さてと、練習はじめますか?ジュリエット。」
星那 (なんであたしがジュリエットで、生徒会長がロミオなの?)
「うう、わかったわよ、や、やるから…」
練習風景
星那 「おお、ロミオ、ロミオ。どうしてあなたはロミオなの?私を想うなら、あなたもモンタギューの名をおすてくださいな。もしそうなさらないなら、私への愛を誓って欲しいですわ。そうすれば、私はキャピュレットの名を捨てましょう。」
尊晃 「おお、ジュリエット!もしあなたが、ロミオという名前が気に入らないのなら、もうぼくはロミオではない、恋人とでも、好きなように呼んでくれ。」
創子 「じゃあ、ラストのロミオが毒薬を飲むシーンね」
聖那 「ちょっと、もう、近づきすぎ!このえろロミオっ!」
尊晃 「うるさいジュリエットだなぁ…ほんとにふさぐぞ、その口!」
聖那 「なっ!!なにをっ!」
創子 「もう、何喧嘩してるねん。ロミオのセリフからいくよ。」
尊晃

「さようなら、ジュリエット。今君の元へ…」

星那

「んんっ!?」

モノログ (うそ………ほ、ほんとにキスしたっ!!)
聖那 「もう……あんたなんか大ッ嫌い!!」
エンディング
テロップ??

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