2010クリスマス企画
おまけ
〜富野夫婦〜 「たのしかったね〜DL」 「美奈もね、たのしかった!!来年は聖貴くんときたいの」 「そうだな、来年は部長のところも誘おうか?」 「それは、嬉しいけど……もしかしたらついてくるかもよ、他の夫婦も」 「え?羽山さんとこ?いいじゃないの、あのひとオレ嫌いじゃないよ」 「違うわよ、社長のとこ……あそこ絶対来年までに一緒になってるから」 「ええ?また社長と?それはちょっと緊張するよな……柳原課長も、厳しくてオレ苦手なんだよ」 「ちょっと怖いわよね、あそこが夫婦になると……周りに及ぼす影響が。喧嘩でもしたら、とばっちり食いそうよ」 自分たちの事を棚に上げて来年を心配する二人でした。 |
〜羽山夫婦〜 「瞳……」 「なあに、どうしたの?」 珍しく妻の名を呼ぶ夫に驚く。 結婚してもうすぐ20年、子供達も成長して手が掛からなくなった分、楽になったけど寂しい。 特に男の子ばかりでは、楽しみも減るものだ。クリスマスプレゼントに強請られるのはゲームソフトばかり。可愛い洋服とかが大好きな瞳は、さっそくクリスマスパーティで仲良くなった富野夫婦の子、美奈ちゃんに可愛い洋服でも縫ってあげようかと算段しているほどだ。 「亮輔も上手くいきそうで、オレはホッとしてるんだよ」 「そうね……あの人色々ありすぎて。見えちゃう分だけ可哀想だったものね」 「ああ、まさか楓が持って行かれるとは思わなかったけどな」 「ほんとあなた達の関係って不思議よね。結局はあなたが最初楓さんに片想いしてて、それに気付いた本宮さんが遠慮して、楓さんは本宮さんが好きで……結局3竦みだったんじゃないの?」 「おまえ……よくみてんな」 「そりゃね。伊達に一緒に仕事してませんでした」 「でさ、あそこも新たにカップリングしたし、本宮の所も相変わらずみたいだろ?うちもさ……3人目とは言わないけど、今夜当たり外でゆっくりしないか?子供らの晩ご飯は作っておけば大丈夫だろ?」 「え?」 「泊まりじゃないから普通のホテルってわけにもいかないけど、ラブホでどうだ?久しぶりにゆっくりしないか?」 そのゆっくりの意味するモノに瞳は真っ赤になって下を向く。 「い、いけど……」 そんな誘いも久しぶりだったから。 「んじゃ、一丁今夜はたっぷりとヤルか」 「もう!」 夫の背中を叩きながらも、いそいそと出掛ける準備をする妻の後ろ姿を見て、たまにはこうやって他の夫婦に刺激を受けるのもいいなと思う羽山であった。 |
〜楓&亮輔〜 「あんたね……わたしを殺す気?」 「え?まさか」 「だったらいい加減どきなさいよ!」 「えー?まだいいだろ」 ふてくされた顔をする亮輔に、あきれ顔の楓が睨み付ける。 「いったい……23日から今日まで、何回やったら気が済むの?」 「おまえな……あれだけいい反応しておいて、オレだけがヤッてるような言い方するなよ?」 「わたしは、もういいって言ってるじゃない!」 「オレはまだ足りないの!な……楓?」 甘く囁かれてすぐに堕ちていく。 「もう……お願いだから月曜日は仕事に行かせてよ!そしたら……年末年始は一緒にいるから」 二人で甘いクリスマスを過ごしたまでは良かったが、とにかく亮輔はタフというかしつこいのだ。26日の昼を回っているのに一向にベッドから出して貰えなくて、この調子じゃいつ家に帰れることか…… 「だったら、年始オレの家に来いよな」 「わかったから……」 「おまえの家にも行くぞ?」 「はいはい」 「ちゃんと両親に連絡しておけよ?」 「はい??」 目を剥いて驚く楓を尻目に『最後な』といってのし掛かる亮輔。 「もう!死ぬってば!」 「大丈夫、何度も死ぬって言ってるけど、まだ生きてるだろ」 そう言って、行為の痕跡の残る身体に入り込んでくる…… 「やぁっ……」 嬌声は、3時にチェックアウトするまで続いた。 |
〜聖貴&愛音〜 「パパとママまだねんねしてますねー」 「はいー」 「あいねちゃんの、おかしこれー、ぼくのこれー」 聖貴は赤ちゃん用のビスケットを愛音に持たせ、自分はクリスマスのお菓子の詰まったブーツから色々と取り出しては口にする。お昼寝から起きた愛音はおにーちゃんがいればご機嫌だ。 「でもね、ママさっきえーんえーんしてたきがしますぅ」 「あい?」 「パパがついてるから、だいじょぶかな?」 「あうー」 リビングのテレビには二人の大好きなあんパンマンのDVDが流れている。 「聖貴、愛音、いい子にしてたか?」 ようやく部屋のドアが開いて、父親の俊貴だけが出てくる。 「あれ、ママは?えーんえーんしてなかった?」 「えっ?ああ、大丈夫だ。ちょっとお腹が痛かったそうだ。パパがちゃーんと、優しく(激しく)さすってあげたから、もう大丈夫だ」 「ぼくもさしゅる」 「いや、大丈夫だから、今は、寝てるし……な?」 珍しく焦る俊貴。昼寝する愛音とDVDに夢中な聖貴をリビングに置いて、妻との約束を破り、つい二人の時間を楽しんでしまったのだ。時間にすればわずかに10分か20分。それでも朱音はすぐに子供達の前に出られないような羽目になっていた。 「あとで怒られるだろうな」 俊貴は覚悟した。 「どうせ、今夜はさせて貰えないんだからな」 散々やっておいて。今夜と言われても奥さんも困るだろう。 「パパーしんちゃんの!」 「はいはい、次はこれか?」 「しょれー!」 「あいー!」 二人の子供の機嫌を取りながら、もう一度部屋に戻る機会を狙う俊貴であった。 |
♪ちゃんちゃん♪ |
2010年クリスマスいかがでしたか?ちょっとクルシミマスになりましたが(笑) もう年末ですが、たのしんで頂けたのなら幸いですw |