2009クリスマス企画

クリスマスは幸せ

 

2009.12.23〜クリスマスパーティ IN THE NIGHT〜
〜朱音〜
「あーたのしかった!」
 思わずそう言ってしまうほど思いっきり笑わせてもらった。
「ほんとにー!もう、あのオバサンたちの課長さん見る目がすごいのなんのって……あのヒトいい声してるから、何か言うたびにきゃーとか、目とろんとさせたり……」
「そうね、おかげでちょっと機嫌悪いみたいだけど」
 思わずくすくす笑ってしまう。富野のおばさんはもちろんのこと、そのご近所さんだという年配の女性達は俊貴さんを見るなりすごかったから……まるで○流のスターでも見るような感じで囲んじゃって、彼もたじたじだった。オバサンパワーってほんとすごいよね。結局付き合わされてる彼を生け贄に、わたしたちは楽しく遊ばせてもらった。美奈ちゃんの為と言うよりも夫婦で楽しむために買ったらしきゲーム機で対戦して遊んだり、さすがの俊貴さんもゲームじゃ富野に敵わなくって、随分苦悩していたみたいだった。なんだかんだ言って負けず嫌いだし、間違っても富野に負けたくないとか言って競争心丸出しで熱中してたもの。普段落ち着いて見える彼のそんな姿がこうやってみられることは珍しくて、その姿がまた可愛くて……
 聖貴も十分遊んでもらって満足してたし、愛音も起きてる時はずいぶん機嫌がよかった。女の子の方が図太いのか、聖貴よりもなおさら愚図らないので驚いてしまう。夕ご飯の後、子供達は富野とおばさんに順番にお風呂に入れてもらって、最後には美奈ちゃん達と並んで4人寝付いてくれた時はホッとした。愛音は途中目を覚ますだろうけれど、麻里さんが任せてと請け負ってくれたから、一旦家に帰ることにしたんだけど、これからがちょっと怖いんですけど……


「さて、久しぶりだからドライブでもしようか?」
「え……いいの?」
 疲れてるんじゃないかと思ったけれども、麻里さんの送迎を断ったのはそういう意味だったのかと理解できた。だから彼は今夜一滴もお酒を飲んでいない。その理由を車の運転以外で考えると怖いんだけれども。
 車は夜の街を走り抜け、ドライブウエイにさしかかる。そして山頂に近い駐車場はまばらに車が止まるだけのデートスポット。まだ結婚する前はよく連れてきてもらったっけ。それで、我慢しきれなくなった彼が、車の中で……やだ、思い出しちゃった?
「朱音?どうした」
 運転席側から伸びてきた指先がわたしの首筋を撫でる。
「あっ……」
 思わず声が漏れてしまう。
「こんなところで可愛い声、出すんじゃないよ?」
 耳元で俊貴さんの低くて甘い声……なによ、そっちだって、えっちなモードに入った時の声じゃないのよ?
「朱音……二人っきりなんて、久しぶりだな」
「ええ、俊貴さん……」
 そっと彼の肩に頭をもたれかけると、顎をすくわれ、優しくキスをされた。
「モノ足りないって顔してるな……昨日の夜、あんなにしたのに?」
 うそうそ!昨日は……凄く意地悪だった。休み前は覚悟していたけれども、これから先のことを考えてなのか、何事もゆっくりと進めてくるのだ。愛撫も優しいけれども緩慢で、決して強い刺激はくれなかった。さすがに欲しいとは言いにくかったし、激しくされたところで隣の子供用ベッドには子供達がいるから困ると思っていた。でも最終的には翻弄されすぎて、欲しい物をどう求めていいかもわからないぐらい、絶頂の一歩手前ですべて留め置かれてしまった。彼が中に入ってきた時も……動かずずっとわたしを小刻みに刺激して、わたしが我慢できずに腰を動かそうとするとその動きを手で止められて、泣きそうになって何度も彼に自らキスを強請った。優しいキスはくれても、それ以上の刺激はくれなくて……でも気持ちよくて、ずっと緩やかに昇り詰めたままな感じだった。後で、これがなんとかっていう南国のセックスだって言われたけれども、覚えていないほどわたしは朦朧としてしまっていた。だって、彼が長い間わたしの中に居たままで穏やかに刺激し続けられて、焦れったさと気持ちよさで……最後の瞬間は泣きだしてしまったほどだった。
「可愛かったよ、泣くほど感じてる朱音」
「と、俊貴さん……」
 今夜は誰が見てるかわからないこんな場所で?若いカップル達に混じって、それは恥ずかしいよ……
「んっ……」
 濃厚なキス。コレは昨晩も与えられた。うううん、セックスできない時だって、ずっと……
「ここ、もう欲しいって言ってるね?」
 キスの続く最中、彼の指先は器用にわたしのスカートの中に潜り込み、下着の上からその泥濘を愛撫し続けていた。
「やっ……んっ」
「指を……あげるよ」
 おへその所から滑り込んだそれはすぐにわたしの茂みの中に忍び込み、くちゅりと音を立てて沈めた。
「あっ……」
 その先で折り曲げられた指は中の壁を擦りあげ、わたしはびくりと腰を跳ねてしまう。
「二人も産んだとは思えないね、朱音のここは」
 耳朶を這うように動く唇でそう囁くと自分の股間にわたしの手を導いてゆく。熱く猛ったその塊をわたしに押しつけながらも、その指の動きは止まらない。
「早く入りたいよ、ここに……出来なかった数ヶ月分、昨日のあんなのじゃ全然足りないのは朱音だってわかっているだろう?」
 確かに、前回の出産の後でも十分にわかっているつもりだった。だけど……ここで?それは恥ずかしすぎるわ!そりゃ最初は車の中だったから、時々車の中でしたそうにするけど、周りは若いカップルばかりだっていうのは車の車種でも伺える。微妙に揺れてる車もあるし?だけど、俊貴さんの乗る車はシーマで、ちょっと此処にはそぐわないタイプの車だ。
「恥ずかしがってる朱音が凄く可愛い……意地悪したくなるな」
 そういって指の動きをキツくしはじめた。
「やっ!駄目……」
「なにが?ダメなんだ?昨日は散々欲しがってただろう?こういう、強い刺激」
「だって……くっ……うぅん……はぁあっ……んっ」
 どんどん追い込まれていくその動き。
「やぁっ、駄目なの……このままじゃ……いっちゃう……」
「いいよ、イッテごらん?昨日、思いっきりいけなかった分、イカせてあげるから」
「ひっ!あぁぁぁっ!!」
 中を刺激されながら、親指で蕾を潰され……声で堕とされた。
「朱音……」
「あっ、あっ……んっ!」
 思わず自分の手の下にある彼のモノを握りしめていた。それは十分に昂奮していて、辛そうで……
「駄目だよ、それ以上刺激しないでくれ。我慢できなくなる」
 そっと外され、同時にわたしの中から彼の指がずるりと抜け出ていく。
「あっ……」
 じゅっと、中からあふれ出た自分のモノに思わず顔を赤くする。間違い無くシートを濡らしてしまっていた。
「どうする、もうしばらく夜景を見てから帰るかい?それとも……」
 耳元の甘い囁きに『早く帰りたい』と言ってしまったのは、彼の思惑通りだったのだろうか?

〜俊貴〜


 ああ、もうまいった……あのお嬢さん方は疲れるということを知らないのか?
 富野の家はまたしてもわたしに厄災を運んでくれた。毎年毎年クリスマスをこいつらと過ごす上で覚悟しておいた方がいいかも知れない。今年のは……強烈だった。富野のお袋さんのご友人方という女性の方々がいたのにも驚いたが、わたしを見るなり寄ってくるわ、触ってくるわ……一瞬なんなんだ??と思ったが、どうやら目の前のご馳走の数々はこの人達が作ったモノらしく、自分はどうやら餌になったらしい。どんな言い方をしたのかは知らないが、こんなことを考えつきそうなのは富野なのか、それともその母親か……血は争えないというか侮れない。しかし、一昨年の朱音の出産の時には随分世話になってしまったから文句が言えないというのが立場上辛いところだ。

「ご苦労様」
 帰りの車の中、笑ってる妻を見た時、思わず嗜虐心が芽を吹いたのは言うまでもない。まあ、我慢したおかげで、久々に彼女と二人っきりの時を過ごせるのは……美味しいしな。この関係を壊さず、これから先も利用させてもらうより他はない。
 さて、どうしてあげようか?明日はイブだけれども、仕事で遅くなりそうだ。子供達もいるから普段の休日とあまり変わらないだろうし、25日のクリスマスは有休をとってはいるものの、その日は聖貴の誕生日だ。その後の連休はたぶん年末の準備を手伝ってやらないと朱音が拗ねてしまうだろうからな。今夜はベットの上でたっぷり鳴かせてやろうと意気込んでいたが、その前にちょっと意地悪をしたくなった。
 こんな機会でもなければドライブなんて出来なかっただろう。もっとも近場で済ませたが、それでも夜景の綺麗な駐車場でたっぷり可愛がってやった。昨日のまったりとしたポリネシアン風セックスが功を奏したのか、焦らされる辛さを学んだ彼女は、いつもより素直にイキ、わたしを強請ってきた。
「早く帰りたい」
 そう言わせた後は、こちらが我慢のしどころだった。急いで自宅まで戻り、エレベーターの中でも濃厚に彼女を求めた。焦れているのは彼女も同じようで積極的にわたしを求めてくる。指でイカされたものの、まだわたしをあげていないからな?
 マンションのドアを開けるやいなや、玄関先で熱く彼女を求めた。
「んっ……」
 舌先で朱音の口内をねっとりと刺激し、舌を吸い上げた頃にはもう何でも許してくれそうな雰囲気だった。そのまま靴を脱ぐのを惜しみながら、わたしは彼女を求めた。
「あぁっ……」
 わたし自身を与えてやると、彼女は甘い声を上げてわたしを締め付ける。ゆっくりと腰を使いながら、彼女の足からロングのブーツを抜き取る。そのまま赤ちゃんの様な格好をさせたままストッキングや下着を抜き取ると、その足先にキスした。お風呂に入る前にこれをすると凄く嫌がるのを知っているがな。
「やっ、俊貴さん……」
 逃げたくても、下半身を貫かれたままでは動けない朱音に、わたしはにっこりと微笑むと、彼女を背中から抱き上げてやった。
「じゃあ、何処へ行きたい?ベッド?それともバスルーム?」
 子供が出来てからは、早い時間に帰れた日にはわたしが子供達をお風呂に入れて、無理な場合は朱音が頑張って一人で入れていた。たまに一人で入る時は遠慮してゆっくり入れさせてやっているので、二人でお風呂に入るのも久々だった。
「洗ってあげるよ?朱音」
 甘い声で囁き、繋がりを解かぬままバスルームへ連れ込んだ。

 バスルーム中に歓喜の声をまき散らし、全身隈無く洗われて、愛撫の刺激と湯当たりで少しぐったりした彼女にリビングで水分を与え、ソファで抱き合った。目の前には去年と同じクリスマスツリー。バスタイム中ヒーターをいれた室内は暖かく、薄いバスローブ姿の二人でも寒くはない。ライトを落としたその部屋の中には、ツリーのイルミネーションのみで、幻想的な世界を醸し出している。
「朱音、今日はもう24日になったぞ」
 時計の針は12時を過ぎている。シンデレラの時間が終わったのではなく、これからが本番という意味で……
「ベッドに行こうか?誰もいないからね、遠慮せず鳴いていいよ?朝まで、覚悟しておいで」
 そのまま朝までベッドルームで朱音を鳴かし続け、普段出来ない体位や、朱音の乱れっぷりを楽しんだのは言うまでもない。
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みなさん、祭日いかがお過ごしですか?どうせなら毎年25日のクリスマスが休日なら苦労しないのにと、思うのは変でしょうか?(汗)年中無休のわたしにとってこうやって書くことでクリスマスを堪能します(笑)
さて、S度爆裂中の課長です(汗)耳元でいい声に囁かれるときっとこうなる(笑)わかっててやる課長は鬼畜?
とりあえず25日分まで書き上がったので、きっちり連続更新していきますねw
引き続き明日もお楽しみ下さいませ♪