一度目果てた後もずっと身体をあわせていた。
ぐったりとした彼女の身体をタオルで拭ってやり、シーツやらに付いた初めての証がオレを喜ばせ、彼女を真っ赤にさせた。
食事を部屋に運んでもらい、ベッドで食べた後眠ったが、目が覚めたオレは腕の中に居る女に手を出せなくてまた辛い想いをした。
痛がる彼女に今日は無理は出来ない。
その日は夜少しだけ滑って、もう一泊した。
手が出せない夜は辛いが、初めての彼女にソレは辛そうだったからそのまま眠った。
だから...
翌日ホテルを後にして家まで送り返すつもりが、どこにもやりたくなくて、オレの部屋に連れ込んだ。
もう痛がらなかったのをいいことに、オレは、かなり無茶をしたかも知れなかった。だが、彼女も、まあ、素直で、二回目にしてはかなりよかったみたいで、文字通り離れられない関係になれた様だった。
年越しを部屋で済ませたあとの翌朝、年の明けた元旦にオレは彼女の両親に挨拶をし、お付き合いをさせて戴きたいと交際宣言をし、周りから固める手も打っておいた。先のことを聞く両親に結婚の確約もしっかりとしておいた。コレで、少々の外泊も遅くなるのも許してもらわなければ、たぶん、彼女は門限8時を守ってオレの部屋にも来てくれないだろうから。
先手必勝、結納でも何でも持って行く勢いのオレに、先方は文句はなかったようで、丸く収まってよかった。
三井と室井にはお礼を言わなくちゃと、報告がてらに連絡すると、なんと一緒に居やがった。
ちゃっかりあの二人もオレたちをダシにくっついたって訳だ。
コレは好都合、美雪を独占するためにも友達のコネは使わないと、だ。
あれから4人で行動することもある。オレで手が回らないところは三井が見事にカバーしてくれていた。
男女のことも、社内でのことも...
望みが叶ったオレは、あれから何度も美雪を部屋に閉じこめたり、スキーにも改めて出掛けたりもした。何も知らないことをいいことに色々教え込む楽しみはやめられないが、その前にオレの方が手放せなくなってしまって、正式にプロポーズしてOKさせた。
早く一緒に暮らして、毎朝美雪を抱きしめて目覚めたい。
その日を楽しみに指折り数える毎日だ。
隣に美雪が居ないと凍え死にそうになるんだから、しょうがない。
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素材:FINON