250万キリリク〜GARAさん〜

親友・郁太郎の事情&ぼくのおひさま キリリクスペシャル
家族の事情
〜南国リゾート編〜

act.3 おまけ

「椎奈、和伊は寝た?」
「ん、昼間興奮させすぎたからか、なかなか寝てくれなかったけれども、ようやくね。」
「じゃあ、これからは椎奈は俺の物だね?」
甘い声で椎奈を引き寄せる圭司。
結婚していきなり一児の父親になったといえ、営業という仕事柄か、所帯臭さはなく、相変わらずの男っぷりだ。椎奈も心配と言えば心配だけれども、あんな形で結ばれて、そのあと、圭司がどんな思いで自分を探し出してくれたかを知っているだけに、あえてそれは口に出さない。
相変わらず、圭司は椎奈を激しく求めてくるからだ。
失うかも知れない喪失感と、手に入れた充足感は安定と不安を圭司に与え続けた。
幼い頃から両親の愛情に飢えて育った圭司にとって、今や椎奈の元が帰るべき場所であり、守るべき物なのだ。
それを絶えず確認しようとする、圭司のそれは甘く優しくも、激しい行為だった。

「ねえ、今日菜月ちゃんと話してたわよね?」
久しぶりにお風呂の誘いに答えてくれた椎奈と、二人ゆっくりと湯船で肌を合わせていた。
「ああ、なんか自分見てるみたいでさ...菜月ちゃん、6歳まで父親も知らずに育ってきたんだろう?すっごく意地張ってるような気がしてさ、ほっとけなかった。」
「そっか、日向子ちゃんもさ、母子家庭に育ったから、菜月ちゃんが無理してるように見えてしょうがないって心配してた。しっかりしてる風に見える子が、実は一番危なっかしかったりするものね?」
「それって、椎奈のこと?」
「もう!違うでしょ?」
ぱしゃんとお湯がかけられる。
「けどさ、愛華も、もしかしたら、ああやって大きくなってたのかも知れないって思ったら、溜まらなかった...」
「ん...ごめんなさい。」
「椎奈が謝るコトじゃない。俺が悪かったんだから...」
引き寄せた後、しゅんとした椎奈の肩に圭司は優しくお湯をかけてやった。
「郁太郎さんも、平気そうにしてるけど菜月ちゃんには気をつかってるわよね?」
「ああ、罪悪感みたいなもの持ってるって言ってたな。それは菜月ちゃんにだけじゃなく、サチさんにもさ...その分、すっげえ、取り戻してるみたいだけどな?」
「え?そうなの?」
「ま、男同士そんな話しもしたりするさ。どっちかっていうと、俺と郁太郎さんの方が似てるけどな...」
「宗佑さんがそんな話しするところは想像できないわ。」
「それは買いかぶりだ。今朝も郁太郎さんが宗佑さんに『何回頑張った?』って聞いたらちょっと寝ぼけてたらしく『3回かな...』って答えた後で焦ってたぞ。あの人だったら、ゆっくり朝までだったんだろうな。若い日向子ちゃんが朝は起きて来れなかっただろう?子ども達二階にいたのに頑張るよなぁ...」
「もう、そんな話しするの??」
「ああ、郁太郎さんなんか昨晩はかなり頑張ったらしいよ?サチさん声でなかっただろ?今朝...」
「そう言えば...」
「昼間も頑張ってたらしく、菜月ちゃん部屋に入れなかったらしい...困ったもんだよ。」
「困ったものって...圭司もじゃない...」
「ん?」
「海で...あんな、コトするなんて...」
「あんなことって、こんなコト?」
圭司の指が滑り降りて、湯の中で怪しく蠢く。椎奈の胸の先を弄り、太股を撫で揺らめく海藻の間に滑り込むと、湯ではない暖かな泥濘を掻き出し始める。
昼間少しの間だけれども、面倒見のいい宗佑と日向子が子ども達を見ていてくれた間、二人で少し泳いだのだ。和伊はホテルの部屋で声を涸らして風邪気味となったサチが見てくれていたので...
「海なんて学生時代以来だったからな。あんときは、椎奈の水着姿にどきっとしてた。けど、土屋が居るの判ってたし、俺もまだ女とキレてなかったから...平気な振りしてたけど、他の男に軟派されてるとこみて、かーっとなっちまったなぁ。」
「ふっ..んっ」
椎奈の首筋に舌を這わせながら、その動きはドンドン激しくなっていく。
「まさか海のなかでイカサレルなんて思っても居なかった?」
そうなのだ、かなり人気のないところへ連れて行き、浮き輪に乗せた椎奈に覆い被さり、誰からも見えないように、指で水中で犯した。最後は浮き輪から降ろして、水中で繋がり、身体を捩って圭司にしがみつき絶頂を迎えた椎奈の声を唇で塞ぎ、思いを遂げた圭司はご機嫌だった。
椎奈は後が大変だったみたいだけれども...
「い、イジワル...」
声もとぎれとぎれな椎奈の腰は湯船の中で揺らぎはじめていた。
「ココでなら大きな声出してもいいのに?」
「やぁ...んっ、ソコ、だめぇ...っ」
圭司の指は椎奈に深く入り込み快感を産み出すのにせわしなく動いていた。
「もっと、いい声、聞かせろよ...椎奈...」
「け、圭司ぃ...」
「たまにはおねだりして欲しいな...椎奈の口で」
「い、いやっ...」
「じゃあこのまま、イッちゃう?俺の、いらない?」
「やっ...ほ、欲しいのっ!」
「じゃあ...」
そう言って圭司は浴槽の端に腰掛ける。
「おいで...ココなら何やったって聞こえない。汚れもしない...」
椎奈は素直に立ち上がると向かい合い、その上にそっと腰を降ろす。
「んっっぁああ...」
自ら身体を沈めた椎奈は軽くからだを震わせる。
「行くぞ...」
ゆっくりと次第に早く突き上げられる椎奈のからだ。椎奈も精一杯身体を動かすが、翻弄されてまともな動きではない。
圭司も限界を感じて立ち上がると椎奈を身体からおろし、浴室の壁に手と顔を付けさせた。
「椎奈っ...」
後ろから繋がると再び激しく突き上げる、その動きは不規則で椎奈は耐えきれず悲鳴を上げる。
「もっ、だめぇ....っ!ああっ...」
びくんと震えて、上り詰めたことを告げて、力無く崩れていく椎奈の身体を腰だけ支えると圭司は最後の律動をはじめる。
「はっ、も、許して...」
「まだだ...椎奈っ...」
片腕を引いて引き上げてキスを交わす。舌を絡め、椎奈の腕が圭司を求め縋り付く。片足を大きく持ち上げて腰を打ち付ける圭司の思いは激しかった。
「俺の...椎奈っ...」

寸前で引き抜いた圭司から熱い情熱が迸り、椎奈は意識を真っ白に染めて浴室の床に滑り落ちていった。


翌朝、男どもが何回したか報告し合ったかどうかは定かでないが、意識を取り戻してた椎奈が浴室から寝室に戻っても離してもらえず、帰る元気の残っていないほど攻め立てられたのは言うまでもない。帰りの空港であまりにも疲労しきった女性陣に、心配した雅楽がマムシを土産に忍ばせたのは帰ってから判ったこと。そしてそれを喜んだのは女性陣でなく男性陣で、女達は顔色を無くしたそうな...



こんな旅行ってあり?

        

家族の事情じゃなくて、情事じゃん(笑)こんな3家族、いつか続き書きたいです。表か裏かは、その時の内容で…(笑)
リクエスト頂いたGARAさん、ありがとうございました。