バカップルの日常シリーズ

〜姫と直〜    日常の日常 1
「姫、かわいい...姫」
「やぁっ、直さん、だめ...あん...」
「なんで?ここはこんなになってるのに?」
 姫のソコは触れてもいないのに熱く濡れていた。もっともソコ以外はじっくり時間かけて愛撫してるけどね。
「もうっ...直さんのばかえっち!」
 ぷいっとふくれる顔も可愛い。彼女は清宮 姫、現在20歳、オレと同じ非営利団体に参加してる学生だ。癖のない長い髪をシーツに散らす彼女は普段のおとなしいお嬢様風の風体に比べるとずいぶんと色っぽい。こんな彼女は俺しか知らない。
 オレは27歳、今までいろんな女と付き合ったことはあるけど、まさかこんな歳の離れた彼女にはまるなんて思っても見なかった。きっとオレのほうが骨抜き、イカレてしまってる。
可愛くて、愛しくて、大切で...思いは何でもかなえてやりたくなってしまうけど、自立心が旺盛でなかなかオレの腕の中だけに収まってくれない。
なにより...こんな相性のいいカラダ、はじめてだった。


 付き合い始めて1年。
ほんとに飽きないっていうかなんていういか...
恥ずかしがる姫をゆっくりじっくり自分好みに仕上げていく楽しさがあったけど、それ以上にセーブの効かなくなるオレって、ほんとどうしようもない。
 お互い一人暮らしっていうのもあって、時間があるとこうやってお互いの部屋を行き来する。平日でも時間が出来たら仕事帰りに姫のアパートに来て泊まって帰ったり、姫がオレのアパートに来て待っててくれたり...すっかりなじんだお互いの生活、考え方、カラダ。
週末、姫の部屋に来て、手作りのご飯食べた後、オレは姫好みのお茶を丁寧にティーサーーバーでいれることにしている。ほっと一息ついてふわっと溶けるような姫の顔が見れるのがとても嬉しいから。
 姫の和食の腕はたいしたもんだ。今夜のメニューは、いいアサリが出てたとかであさりご飯とあとは煮物と味噌汁おひたしもついてた。早くから家事を手伝っていたらしく、ちゃんと母親から教わったらしい。座って『ご飯まだ?』しかいわない昨今の若者の中においては貴重な存在だといえよう。ちなみに何でも出来るオレは洋食が得意だったりする。大学に入ってから一人暮らし暦9年、器用なだけじゃなくて、いろんなバイトで飲食関係もやってたからかな?
 お茶の後は二人で過ごす楽しい時間。一緒にお風呂(これは最近やっと許可された。)に入ったり、ゆっくりテレビやビデオ見たり...で、とうとうオレが我慢できなくなって襲うっていうわけ。
 明日は二人とも休みなんでゆったりまったり出来る日だ。もちろん朝までえっちも出来る。
「はぁん、な、直さん...やあんっ、うみゃ、んっ...」
何度もキスして、姫の口元が緩んだらそっと舌を入れて姫の口中をゆっくり味わう。だんだん息切れしてきたらゆっくりキスを首筋や鎖骨に落としていって、背中わき腹をゆっくり撫でていく。二の腕をさかのぼって手のひらまでいくと指を絡めて何度もそこにキスしたりを繰り返す。指先から震え始めるころには姫の腰の辺りがもぞもぞし始めてるけど、見ない振りして胸元まで唇を戻して胸にキスを繰り返す。
[あ...ん、もう、直さん...」
恥ずかしそうに潤んだ目で訴えかけてくる。
「どうしたの?どうしてほしいの?触ってほしい?」
下唇をきゅって噛んでうなずく素直な姫。
「ここ?姫、オレ何にも触ってないのにこんなに濡れちゃってるよ?そんなに感じてたの?」
「やぁ、もう、直さんのいじわるっ!」
「だって、ほら、こんなにびちゃびちゃだよ?一生懸命声抑えてたのにねぇ?」
くちゃくちゃと水音がしてるのに姫も真っ赤になって認めるしかなくって...
「もっと触って欲しい?こうやって奥まで入れて欲しいの?それとも別のモノが欲しい?」
ちょっと意地悪モードで聞いてしまう。
「もうっ...直さんのばかえっちっ!!」
「あはは、ごめんごめん、だって姫すっごく可愛いんだもんな。いじめたくなる...それに、こんなに感じてくれたら、オレうれしくってさ、いっぱいしちゃうよ?」
「やあん、ばかぁ...」
唇をふさいで言葉を飲み込んで、そのままゆっくりと姫の中にカラダを沈めていく。
「ううっ...」
「あぁん」
全部をゆっくり納めきってから唇を離して姫を見つめる。気持ちよさそうにカラダを寄せてくる姫。ぎゅって抱きしめながらゆっくりと腰を動かしはじめる。緩慢な動きでは強い快感は生まれないけど、こすりあうソコからはじゅぶじゅぶと音が立ち、姫の口からは途切れ途切れの甘い声が漏れ始める。姫の腕はしっかりとオレに巻きつけられ、オレは姫の背を抱き締めながらゆっくりカラダを起こしていく。こうすれば密着していても深く繋がれて、姫も自分で動けるからね。
「あん、あん、な、直さん、ああぁっん」
ちっこい姫はオレに持ち上げらて下からも突き上げられて声がオクターブ高くなっていく。オレ182cm、姫153cm、ほぼ30cmの差は大きい。
向かい合って座って、突き上げては姫の内壁を強くこすりあげる。
「やあ、だめ、そんなにしたら、いっちゃうよ...」
「いいよ、イケよ、先に一回いっちゃいな?」
空いてる手で、姫の脚の付け根の小さな芽をきゅって刺激する。
「ああっ、んっや、や、い、いっちやうよぉっ!!」
姫の腕とあそこが苦しいほどオレを締め付けてくる。必死で我慢して、気をそらして姫が弛緩してぐったりとオレにもたれてくるまで突き上げ続けた。
「あ...ん、な、お、さん...」
あそこはまだひくついてる。なんでこんなに姫の中っていいんだろう?もう最初っから夢中なんだけどな。
「姫、いった?じゃあ今度はオレの番だよ、イッタばっかりできついけど、いい?」
こくんと頷く可愛い姫。そのまま背中からシーツに落として脚を肩にかけて最奥まで自分を埋め込む。
「くふっ...」
「姫っ...」
最後はもう優しくなんか出来ない。何度も何度も、奥まで突き上げて、自分の中の頂点を目指していく。
「あっ、あぐぅ...な、直さん、ね、気持ちいい?あ、あたし、気持ちいい?」
「ああ、もう、すっげえ、いいよ。も、我慢できないぐらい...気持ちいいっ!姫っ、ううっ...」
言葉で感じたのか、また姫の中がオレをきつく締め付けた。薄い膜越しでもこれではもう、もたない!!
「くっ、ひめっ!」
また最後にぎゅって抱きしめた瞬間また姫もイッタみたいだった。最後の力で抽出させて姫をもう一段上まで昇らせてしまう。
「やあぁっ、んんっあぁぁ〜〜〜っ!!!」
背中を大きくのけぞらせて、そして...やばっ、またやっちゃったか?
「ひ、ひめ?」
完全に意識飛んじまったみたいだ...
「ごめんな、ついやりすぎちまって...」
くったりと目を閉じた姫のこめかみにちゅっとキスをして、ゆっくり息を整えてぎゅっと姫の柔らかいカラダを抱きしめた。

「な、お、さん...?」
「大丈夫か?」
ぼーっとしてるみたいだよな。ふにゃらとほのかに笑ってくれるその笑顔が答えてくれる。
「ん、しばらくこうしてたら大丈夫...」
くてっとオレの胸に目を閉じてもたれる。
「姫、愛してるよ。」
「ん、....」
答えるように姫の唇が小さく動く。
『あたしも、あいしてる...』
そう動いたようにオレには見えた。

こうやって一眠りしてまた目が覚めて繋がって...その度に姫に『ばかえっち』っておこられるんだけどね(笑)
ま、これがオレたちの日常だったりする。