〜拘束・2〜
拘束・1の続きです
飯が終わったら直ぐにでもヤりたいぐらいに下半身はまだ熱を放っていた。ベッドに縛り付けられて、服もろくに脱げないままイニシアチブを取れないあの屈辱的な格好はもう二度と晒したくない。ようやくベッドから自由に動くことが出来たんだ。手錠で不自由なぐらいなんだ。指も腕も動くんだ、たっぷりと野良を可愛がってやろうじゃないか。
「そんなぁ……あ、でも燕尾服姿の政弥さんはすごく素敵だから、庭を散歩したり跪かせて執事ごっこをしたりしてみたいわ」
俺はメイドごっこがしたいがな。けど野良にメイド姿はあまりにハマりすぎて笑えない。エロい奉仕をしてもらってこそ萌えるんだ。
「おまえもメイドごっこをしてくれるなら、いいけどな」
「なんか政弥さんが言うメイドごっこってやらしい感じがするわ」
やらしいメイドごっこに決まってるだろ?
「あふっ……お腹いっぱいになったら眠くならない?」
それは駄目だ!! 野良は一旦寝ると起きないんだ……ヤバイな、どうすればこいつを寝かさずに済む?
アレを使えばいいんだ。来るときに兄貴が言ってたあの言葉。
『もっといろんなことがしたくなったら、引き出しをあければいい。ただし、その後のことは保証しないよ。非合法といえど、かなり厄介なシロモノだからね』
『義姉さんにも、そういうの使ったのか?』
『ん? ああ、最初だけね。理性を吹き飛ばしてプライドをズタズタにするためには、こういうモノを使ったほうがあきらめも付くというか、クスリのせいにすることもできるからね』
野良にそんなもの呑ませていいのかどうか……いや、このままじゃ俺が治まらないしな。
「おまえもコレを飲めば、眠気なんて飛んじまうよ」
「えっ? んぐっ……んんっ!!」
兄貴が残していった媚薬を口に含み野良に口移しで飲ませる。垂れた分は胸に擦り付け、できるだけ自分は飲まないようにそのまま野良をベッドに押し倒し、脚を持ち上げる。
「やだぁ、政弥さん、何するの??」
先ほど付けていた紐のショーツはつけてはいないようだ。まあ、あれだけぐっしょり濡れていれば再び履く気にはならないだろう。
「あっん……だめぇ、さっきしたばかりなのに」
「しかたないだろ? 治まらないんだ。おまえも直ぐにその気になるって」
野良のソコはソープの匂いが微かにした。きっと料理を取りに行ったついでに綺麗にしてきたのだろう。だったらたっぷり可愛がってやらないとな。
媚薬を塗りこむように秘裂を舐め上げ、突起を優しく吸い上げてやると、野良は甘い喘ぎ声をあげて反応しはじめた。先ほどの行為の余韻が残っているのか、それとももうクスリが効きはじめたのか。
「やぁ……ん、政弥さん」
手錠で拘束されたまま胸元の突起を弄り、口と舌で野良のソコをかき回す。声も次第にうっとりしてくる。かなり効き目が早いみたいだけど、本当に大丈夫なのか、これ。
そして、俺も再び……下半身が固く勃ち上がってギンギン状態だ。舐めたのがまずかったか。この状態で突っ込んだら瞬殺されそうだ。今度は俺がご奉仕する番だろ? この執事様がな。
「さあ、望みを叶えてやるぞ。たしか、庭の散歩がしたい、だったな。いくぞ、ほら立てよ」
与えられると期待していた野良が一瞬残念そうな顔をしたのがたまらなく嬉しかった。
そうだ、欲しがれ、俺を……もっとだ。
のろのろと立ち上がる彼女の身体を抱え上げるようにして部屋の外にでた。密室のような先ほどの部屋にベランダはなく、その代わりに廊下側がデッキになっており、そのまま中庭に出られた。どの部屋からも出ることが出来、その分外からは入ってこられない四方を部屋で囲まれた庭だった
樹木のアーチに花の花壇、ベンチに東屋まであった。小さな小川に、池を囲んだ柵。野良が好きそうな庭だな。
「この庭、気に入ったのか?」
「う、うん……素敵だと思う」
そう返事はするが、いつもみたいに弾ける声じゃない。わずかに声が震え、呼吸も乱れている。今は庭よりも俺が欲しんだよな? ったく可愛いよな。なんだって望みを叶えたくなるじゃないか!
「それじゃよく似たのをつくってやるよ。だけど今はここで、おまえは俺に抱かれるんだ」
「なっ、何言って……やっ!!」
柵に押し付けて動けなくするなんて簡単だった。たとえ手錠をはめられていても、だ。同時に上と下を可愛がってやれないだけだ。俺が後ろから首筋を舐めあげると野良は直ぐにおとなしくなる。前に回した手で胸元を開くと、外気に野良の小さな胸が晒され、恥ずかしがりながらも赤い果実は直ぐに尖りを見せる。
「あっん……ダメェ」
グリグリと摘み上げるだけで背中をのけぞらせる。指で野良の口内を掻き混ぜ、そのまま前からスカートの中に潜り込ませた。そこはすでに信じられないくらい濡れて潤みを作っている。
「すげえ、濡れてるぞ?」
「やぁ……ん」
もう抵抗はない。だがさすがに手錠を嵌めたままでは可愛がりにくい。野良に命じてこちらを向かせ、スカートを持ち上げたまま片足を肩に乗せるよう命じた。正面から濡れた秘裂を指でなぞり、突起を掠めるとそのまま中指と薬指の2本を中へ潜り込ませる。
「ああっん!!」
指を反らせるようにして上壁を擦ってやると、脚を震わせて頭を太腿で締め付けてくる。もちろん中の指も、蠢く襞が美味しそうにしゃぶりついてくる。これは、吹きそうな感じだな。野良もたまに軽くだが愛液をまき散らすときに潮を吹く時がある。大量ではないにしろ、今日はなんだか出そうな感じだ。それに固執するわけじゃないが、その後の野良が恥ずかしがるのがたまらなく可愛いから時々、な。
「気持ちいのか? ん? いいぞ……そのまま感じていろ」
「んっ……あああああっ」
グリグリした壁を意識して強く激しく擦り上げると、野良は信じられないくらい高い声を上げて、ソコから大量の愛液をまき散らした。そしてそのままビクビクと腰を突き上げるようにして果てた。
足元は水たまりができているようだ。ああもう、ぎゅうぎゅうに締め付けているソコに早く入り込みたい。
ぐったりと足元に沈みそうになる野良の身体を持ち上げて、ひっくり返し柵にもたれてさせた。俺は急いでズボンのファスナーをおろし、まくり上げたスカートの下、愛液でてらてらと濡れそぼる柔らかくて可愛らしい野良の尻に硬く勃起したナニを擦りつけた。
「政弥さん、早く……もう、わたし」
ああもう、可愛すぎるぞ!
野良が涙目で訴えてくるのに俺が耐えられるはずもなく、そのまま野良の中へとギンギンに勃立したソレを突き立てた。
「ああ……っ!! やぁ、おっき……いつもより……」
そりゃもう、こんなに可愛く淫らに求められたらたまらんだろ? やはりさっきの塗り薬の効果か? ああもうそんなのどうでもいい。可能な限り貪り合うだけだ。こいつを乱れさせて、いつも以上に求めさせてやるんだ。
俺は無我夢中で腰を振り、野良の中の奥深くえぐり続けた。
「政弥さん、お願い……顔が見たい」
甘えたい時の彼女の要望だった。俺はそのまま彼女を突き上げて歩かせながら、すぐ側にあった東屋へ潜り込む。そして丸く這わされた椅子に腰掛けると、野良の向きを変えて膝に乗せた。
「ほら、コレならいいだろ?」
「ん……」
甘くキスを交わしながらも、繋がった熱は膨らみ続ける。背中にしか回せない繋がれた腕がもどかしい。
「くそ……こいつが外れたら、マジでおもいっきりヤッてやるからな」
「わたしが……する」
そういって、先ほどのようにまた俺の上で腰を振りはじめる。
「くっ……そ、それは、ヤバイって、おい、野良」
また持ってかれちまうだろ?
その時、ピーッという電子音と共にカチャリと手錠が外れた。
「やった……これで」
「まさ、やさん?」
俺は不敵な笑いを浮かべていたに違いない。調教? そんなもの俺達には必要ない。媚薬もいらねえ。愛があるんだ、まだまだ一晩だって二晩だって愛しい妻を可愛がってやれるんだ。
「野良、言ったよな? 覚悟しろって」
俺は野良を抱えたまま立ち上がると、もう一度部屋に戻るために歩き始めた。部屋に戻るまでに野良は何度かイッたようだった。
ベッドの上に背中から降ろすが交わりは解かない。繋がったままグリグリと刺激を続けると野良はまたすぐにイキそうになる。いや、これはイキっぱなしなのかもしれないな。
「ひっ……っやぁ」
すげえな、このクスリ。だがそれは俺も同じで、なかなか果てない上に、出してもすぐに復活する。まあ、これだけ締められて刺激されてちゃ萎えることはないよな? この俺様が。
「あっん、深いっ……だめ、そんな……ズンズン、しないで」
「気持ちいいんだろ? すげえ、なんかむちゃくちゃ溢れてるぞ?」
脚を高く持ち上げて身体を屈曲させた状態で突き上げていた。もしかしたらあの料理の中に利尿剤でも入っていたのかもしれない。俺もちょっともよおしてる感はある。野良も同じなら間違いない。男も尿意が高まると前立腺が刺激される。女も近いものがあるはずだ。さっき指で潮吹かせた時、トイレに行きたいと言ってベッドを降りようとしたのを無理やり行かさなかったしな。
「だめ、もう……出ちゃうっ」
「いいぞ、出していいんだ。俺達は夫婦だからな。どんな醜態でも晒していいんだ」
上壁を意識して強く激しく擦り上げる。これで野良の膀胱は刺激され押しつぶされ、そして……
「やっ……ゆるして!」
「だめだ。ほら、出せよ、くっ!」
一瞬強く締まったかと思うと次の瞬間内腿が震え、野良の身体は徐々に弛緩していく。
「っやぁ……見ないで……きいちゃやぁ」
泣きながら俺の耳と目を塞ごうとするが、もう遅い。愛液のあとに恥ずかしくも漏らしてしまうその音に恥じ入り震える野良が可愛くて、ゾクゾクした。
そのあとももう狂ったようにイキまくる野良に圧倒されかかったが、いかんせん彼女には体力がなかった。途中からいくら出しても治まらない俺にヤラれるだけになってしまったのは申し訳なかったが、終わればもう部屋の中はすごいことになっていた。
「おい、怒るなよ」
「……しらない! 政弥さんのバカッ!」
汚してしてしまったシーツが洗いたいのに動けなくて怒ってるんだな、野良は。愛液と尿と汗と。色んなモノが混じってしまったようだ。だが不思議とそれはシーツの中に吸収されていった。あとでシーツを変えるときにみたが、吸収剤のようなものが下に引いてあった。思えば床も敷物の下は大理石で掃除が簡単そうだ。
「起き上がれないじゃない!」
それは……いつもならされまくるだけなのに、珍しく自分で上に乗って腰使ったりしたからだろ? あれは意外と脚力使うんだよな。たぶん、筋肉痛だ。
俺? 俺は大丈夫に決まってるだろ。これでもスポーツジムで鍛えてる。可愛い奥さんをとことん可愛がろうと思ったら、やっぱり体力筋力は必須だからな。
「どうする? もう1泊していくか?」
「うーっ……」
すでに翌日の昼を過ぎている。二人の体からクスリが抜けるのにまる1日はかかった。色々部屋を探索してみると、温泉のような大浴場があったので、そこでもゆっくり浸かりながら最後には夜空の下で野良を思うぞんぶん喘がした。ぐったりする野良を開放しつつも甘いデザートで目覚めさせた。もちろん、執事服姿でご奉仕もしたさ。 他にもすごい部屋がいくつかあった。拷問部屋のように人を貼り付けられる手錠や革のベルトが部屋の壁や天井から吊り下げられていたり、あらゆる道具がショップのように並べられていたり。三角木馬やディルドー付きの椅子もあった。俺達が最初に連れて来られた部屋はベッドに拘束するタイプの部屋だったらしい。さすがに野良の放尿で使えなくなったので、他に探して入ったのは怪しげなアラビアンスタイルのようなカーテンと、床に敷物を敷き詰めベッドのようにしつらえた部屋だった。どんなに激しい行為をしても軋むことのないベッドってわけだ。敷物の肌触りは最高だったし、野良もこの部屋はかなり気に入ったようだ。
「反論しないってことはいいんだな。じゃあ、電話するぞ」
俺は兄貴に電話して、もう一泊できるかどうか聞いてみた。
『それは構わないよ。延長でお願いしておくよ。色々使ってみたかい?』
「いや、それはちょっと……な」
ロータなんかは持ってきたやつを使ったが、ここにあるものに比べれば可愛いもんだ。野良にそんなもの使わなくったって、俺のがあるしな。まあ、迷惑なほど元気だし。
『伯父さん、父さんから?』
後ろで声がするのは賢人か?
『クソオヤジ! 母さんを虐めるなよ!』
「なっ……」
いきなり耳元で叫びやがった。なんだと? 虐めてなんかいないぞ! かわいがってるだけだ。今回は何度も野良からもお願いされたしな。
『あはは、僕が言うのもなんだけど、ほどほどに。そこにあるのはまともなもの、ないからね』
小さな声でそう言うと、気にせず楽しんでと電話は切れた。どうせ向こうもネズミーランドを連泊で楽しむんだろう。
「構わないってさ。それじゃ、ムード出して、楽しむとするか」
兄貴は言ってたよな、まともなものはないと……俺は近くにあった香炉やランプに火を灯した。部屋の中のムードは否応でも高まってくる。火の揺らめく灯りは野生に火を灯すのかもしれない。そして予想通り甘い香りが立ち込めはじめ、その後蕩けるような甘く激しい時間が再び訪れた。
翌日、兄貴が義姉さんと迎えに来てくれるまで、俺達は繋がったまま泥のように身体を重ねて眠りこけていた。
「政弥」
「なっ、なんだよ……親父」
疲れた顔で無理して笑う野良に気付いたのか、帰宅したとたん親父が渋い顔を見せた。
「ちょっと無理させたが、酷いことはしていないからな」
自ら言い訳なんて情けないが、それだけは事実だ。俺達は愛しあった行為をした。調教やSMプレイは俺達には向かないことはよくわかった。そういうのは兄貴の領分のようだ。
「ならいいがね、大事にしてあげなさい。それと、賢人もそういうことに敏感な年齢だ。誤解されないようにしておかないと。男の子はやはり母親の味方だろうからね」
「ああ、わかってるよ」
一度アイツとは腹を割って話さなきゃならないかもだな。
そう、男と男として。その日はそんなに遠くないはずだ。
やはり政弥と茉悠子夫婦はなかなか地下室向けにはなりませんでした(汗)
地下室はやはり兄夫婦のものですね。
とりあえず、野良は凄く恥ずかしかったことと思います(笑)
それでご勘弁を!!m(_^. .^_)m 2014.5.6更新
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