バカップルの日常シリーズ
〜姫と直〜 初えっち編・直樹 |
〜俺は待ったぜ・直樹〜 『直さん、この間はごめんね、あたし今から直さんちにいくから!』 突然姫からの連絡。 「え、なに?今からって??」 『だってこの間急にだめになったから。』 マジで焦った。 あれから5日、どうしたものかと内心焦ってはいたものの、記念日を過ぎてどう誘えばいいか悩んでいたオレ。可愛い?? 準備は、いいよな?週末、明日は休みだ。 そうだよな、だったら姫の好きな食べ物買ってきておいてやろう。 朝も辛いだろうな...初めてだろうし。何でもこしらえられるように用意だけはしておこう。 オレってこういう事にまで完璧気が回る奴なのに、なのになんでこんなに焦ってるんだ?? 「直さん、来たよ〜」 そんなオレの気持ちを知ってかしらずか、無邪気な笑顔の姫のご到着だ。 「よ、いらっしゃい。あがって。」 オレのうちはまあ、親の持ち物だけど高層マンションの一室で、この歳にしては広い贅沢な部屋にすんでるってわけ。普段からそこそこ自分のこともするから恥ずかしくないくらいきれいにしてるから大丈夫なはずなんだ、何も心配することないはずなんだ、なのに...うう、落ちつかねぇ〜!! 今日はちょっと遅くなったのでオレも出先で夕飯を済ませてきてた。姫も夕飯は済んでるって言ってるから... 「さ、先にシャワーでも浴びる?」 そういって姫をシャワーに押し込んだ。 うう、落ちつかねえ〜何度目だ?あ、そうだ。 オレは滅多に吸わない煙草を取り出して吸ってみる。 ふう...煙をため息のようにはき出して消えていくそれをじっと見ている。 オレの今までの経験ってなんだったんだろ?なんでこんなに心臓がばくつくんだ? 痛くないように、怖くないように、気持ちよくさせてやれるだろうか真剣に悩んでる。 今までのオレ、どこに行った? テクにも耐久力にも自信はあったのに...本当に惚れた相手には何の役にも立たないオレの経験。何か情けなくなってきたぞ? 「お待たせ、直さんもどうぞ。」 そういって出てきた姫はオレが出してたTシャツだけをワンピースみたいに着てひょこひょこ歩いてくる。メンズのLサイズじゃ、Sサイズの姫には膝の上だ。けど、妙にそそらねえ?その丈って... 「ああ、行ってくる。」 吸いかけた煙草を灰皿に押し潰してバスルームに向かう。 やばい、オレの下半身コントロール不可能なのか?姫のTシャツ姿だけで反応してしまうなんて... あぁ!もう、どうすりゃ落ち着けるんだ? 結局はカラスの行水もいいとこ、濡れた頭のまんま、バスタオルを腰にまいたままでようとして止めた。やばいよな、どうせすぐには出来ないし、もしかしたら途中で嫌がられるかもだから、ちゃんと履いておこう。下着とスエットの下だけ履いてタオルを首に掛けて飛び出た。 「な、直さん、どうしたの?だめだよ頭ちゃんと乾かさなきゃ...しずくが落ちてるよ。」 そういわれて必死で頭をがしがしと乾かした。 「あ、あのさ、今更だけど・・・はじめて・・・?」 恥ずかしそうに頷く姫。 「ちょっとでも嫌だと思ったら、やめてって言えばいいから...」 姫の頬に手をかけてそういうと、少し頭を傾げてオレの手のひらに頬をすりすりさせて 「中途半端な気持ちだったらここにはいないよ。」 そういった。本気?オレのことちゃんと思ってくれてるんだ? 「姫...」 彼女なりに決心してくれたんだと思ったらすっげえうれしかった。 「直さんv」 ちゅって姫からのキス...あ、だめ、もう止まらない! ぎゅって抱きしめてキス、キス、キス。だめだ、姫の全部が欲しくてたまらない。 「あふっ、ん...」 姫の顔がすこしとろんとしてきたのでさっと横抱き、俗に言うお姫様だっこで寝室に連れて行く。その途中姫の手がオレの首に回ってきてキスをせがむ。うわぁ、そんな、オレまた止まらくなるだろ?ったくオレの方がおかしくなりそうだよ! 「あっ、っ!」 ゆっくりと愛撫を始める。姫のやあらかい髪を撫でながら首筋にキスしてすっと脇腹に触れた。その瞬間彼女の体が大きくびくっと震えた。 「姫、大丈夫?いやだったら止めるよ?」 彼女の顔を覗き込むと、真っ赤になって小さな声で 「もっとして...」 確かにそういった?もしかして感じてる??姫もオレを欲しいって思ってくれてる? けど脇腹でこんなに感じるなんて思わなかったよ。オレの10年分の経験はなんのためだ? くそ、姫にこんなこと言わせてちゃだめだよな?オレがびびってどうするんだ!ちゃんと姫をリードしてやらなきゃ... 「姫、可愛いよ、今日の姫は全部オレのもんな?」 ゆっくりオレのすべてで全身をゆっくりと時間をかけて触れた。もうオレが触れてない部分がないって言うほど全部だ。足のつま先からその間まで、唇と指先の感触で埋め尽くす。 「あぁ、ん、直さん...」 だんだんと姫がおかしくなっていくぐらい、弱そうなとこを集中して責めたり...姫の甘いあえぎ声を聞いてるとこっちもおかしくなってくる。けれども意地でも姫に無理はしないつもりだった。 「姫、ココイイ?」 恥ずかしがる姫の内ももに触れた後、そっと膝を割ってその間に体を入れて聞いた。 「ふぇ?」 わかってないんだろうなぁ。そう思ったけど、後ココだけなんだ。姫に触れてない場所は... 「やぁん、な、直さん??」 何されるか予想もしてなかったみたいだった。姫の足の付け根に顔を埋めてゆっくりとキスした。舌で優しく舐めあげる。 「ひゃあん!」 ぴくぴくしてくるのがわかる。 「姫、好きだよ、大好きだよ。」 そっとそこを離れて姫の目を見つめると少し安心した顔をしていた。いきなりで少し不安にさせたみたいだ。 「直さん...」 そっと指で姫のそこに触れてみる。その中もすでに濡れていた。 よかった、ちゃんと感じてくれてるんだ。それでも最初は痛いはずだもんな。 指でゆっくりほぐして、入り口のあたりで優しく出入りさせる。そうすると驚くほど中から溢れてきた。 「っん、な、直さんっ...」 もう、いいかな?もう...オレが限界... そっと自分の準備を済ませてもう一度姫にキスする。 「姫、好きだよ、姫、オレの姫...」 何度も何度もそうささやきながら姫の髪を撫でる。 「あ、直さんっ!!」 ゆっくりとオレ自身を埋め込んでいく。押し広げたそこから広がる甘い感覚。姫の中ははきつくって、姫も痛そうに眉を寄せたけれども大きな声を上げたりはしなかった。 「姫、姫...好きだよ、姫」 そうささやくたびに姫がぴくって反応する。 「姫、ずっと一緒にいようね...」 「はあん、直さん、あぁ...」 そのたびに締め付けてくる。すげえ、オレの言葉に感じてるの? そのうちに我慢も限界!腰の動きを早めるそのスピードに煽られて、姫の体が大きく上下する。小さい姫は木の葉のようにオレに揺らされて、そのたびに甘い声が上がる。だんだんと鳴き声のようになっていく。やべえ!! 「姫、離さないよ、好きだっ、姫っ!」 「ひゃあん、あぁっん」 きつく姫を抱きしめて果てた。 姫も軽くいったのか?そのまま意識を失うかのようにすやすやと寝入ってしまったので、オレは軽くこめかみにキスしてそっと姫の中から抜け出した。 さっさと後片づけを済ませて、その...生々しいものは全部処理した。 さすがに続けてするわけにも行かずに朝まで姫を腕の中に閉じこめて眠った。 ちょっと、辛かったけどね。それほど、姫はよかったわけで... オレ、予想以上に姫にはまってるんだよな。いや、もうこうやって体をつなげてしまった今、溺れるに近いかも知れない。 失いたくない...絶対に。 こうして眠るのも、彼女に触れるのも、これから先、全部オレでありたい。 まだ20歳にもならない姫にこんなに夢中になって、オレはどうするつもりなんだろう? けれども、その時すでにオレの心は決まっていたんだ。 絶対に離さないって... 〜姫の目覚め〜 「姫、おはよう。」 「お、おはようございマス。」 「朝食出来てるから、食べる?」 「は、はい。」 あれ?着替えしてる?もしかして、直さんがぜんぶしてくれたのかな? 体もきれいになってるような... 「さ、おいで」 「へっ?」 さっさとベッドから抱え上げられてリビングテーブルまで連れてこられた。 「あ、わざわざ作ってくれたの?」 「それだったらきつくても入るだろ?」 目の前に温かなリゾットが置かれていた。消化にいいものって作ってくれたんだ。 やさしいな、直さん。昨日もすごく優しくって...思い出してぼって顔が赤くなる。 昨日... 「姫、どうした?ぼーっとして、冷めるぞ?」 あたしってちょっとえっちなのかな?嫌いじゃないみたい、昨日みたいなの... なんていうか気持ちいい?それも体だけじゃなくって心まで解けちゃうような心地よさを思い出す。えっちするって、体をつなげるだけじゃないんだね。心も、指先も、どんどんつながっていく感じ。ふたりが一つになれる瞬間... 「おいし〜」 「ああ、そっか、よかった。」 直さんが特上の笑顔でほほえんでくれてる。 直さんも喜んでくれたかな? 昨日返事できなかった言葉。 「直さん、好きだよ。ずっと一緒にいようね。」 思いっきり照れた顔した直さんが、再びあたしを抱きしめた。 |